- 過去帳(かこちょう)…故人様のご法名(またはご戒名)を記載する、帳面タイプの仏具のこと。主にお位牌を用いない浄土真宗で使用されることが多いが、他宗でもご先祖様のお位牌をまとめる際などに使用する場合がある。
Q1.離婚して繋がりがなくなった家の過去帳を所持し続けても問題ないのでしょうか?
両親が離婚をしているのですが、父方の親族の過去帳を何故か母が所持している状態です。返そうにも現在連絡が取れず、どう対処していいのか分からず悩んでいます。今後も私の母が持ち続けていいものなのでしょうか?
A.浄土真宗の場合でしたら、過去帳自体に魂が入っているという考えではありませんので、そのままお持ちいただいても特に問題はございません。
浄土真宗では、過去帳はご先祖様のご法名や没年月日が記録された帳面としての役割のみを持ちます。よって、そのままお持ちいただいても特に問題はございませんが、どうしても処分したい場合には菩提寺にご相談ください。
Q2.母の再婚先のお仏壇に、宗派も姓も異なる私の嫁ぎ先のご先祖様が祀られているのですが、どう対処すべきでしょうか?
母の再婚先にはお仏壇が祀られているのですが、その中には、宗派も姓も異なるにも関わらず、私の嫁ぎ先の先祖供養のお札や、嫁ぎ先の先祖の名前が書かれた過去帳が入っている状態です。母が信仰している宗派の方が祀るようにと仰ったようなのですが、こちらとしてはあまりよい気持ちではなく悩んでいます。どう対処すべきでしょうか?
A.まずはお母様にご自身の正直なお気持ちをお伝えいただき、ご理解いただけたら、先祖供養のお札はお焚き上げし、過去帳は皆様のお名前を抜いて新しく作り直すなどのご提案をされるとよいかと存じます。
ご家庭の事情のため絶対的な対処法は申し上げられませんが、まずはお母様にご自身の正直なお気持ちをお伝えいただくことが大切かと存じます。その後ご理解いただけたら、先祖供養のお札はお焚き上げし、過去帳は皆様のお名前を抜いて新しく作り直すなどのご提案をされるとよいかと存じます。菩提寺がある場合には、まずは一度ご相談されることをおすすめいたします。