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リビング・コレクション開発ストーリー 柏木工 リビング・コレクション開発ストーリー 柏木工

柏木工とは

”一個流し”の
受注生産を貫く歴史。

1943(昭和18)年、「木工文化」を体現する飛騨の地に創業した。太平洋戦争の真っ只中。人びとが物不足の生活に追われていたなか、欠かすことのできない機能的で手ごろな家庭日用品を送り出していった。戦争が終わって数年たってから、家具の製造に踏み切った。高い木工技術が注目され、アメリカへの輸出が増え、企業としての礎(いしずえ)がここでできあがった。

そうした柏木工のモノづくりに劇的な変化が訪れたのは1980年代後半のことだった。在庫を持たず、注文を受けてから製造する“一個流し”だ。

パーソナルオーダー
システムによるお仏壇

独自の生産スタイルの柏木工と「はせがわ」が協同し、新しい可能性を拓くお仏壇シリーズを生み出した。「ずっとお参りしてきたお仏像を納めたい」「空間に合わせてきっちり納めたい」「他の家具調度品ときれいにコーディネイトしたい」などなど、家族それぞれの多種多様なニーズに応え、しかも短納期で届けるパーソナルオーダーシステムによるお仏壇「エスオーダー」である。

インタビュー
代表取締役社長 関道朗 氏

ジャスト・イン・タイムの思想と
熟練の手作りのワザと

通常工場の生産ラインでは同じものを大量生産するため、同じ商品が流れているが、柏木工の生産ラインには、形やサイズの異なる商品が流れている。「使う人のためのモノづくりを貫く」という不動の姿勢がここに表れている。その根幹となるのが「トヨタ生産方式」だ。必要なときに、必要なものを、必要なだけつくる「ジャスト・イン・タイム」である。

――「トヨタ生産方式」とは?

「トヨタ自動車が生み出した、工場における生産活動の運用方式であり経営管理手法です。トヨタの成長につれて国内にとどまらず、いまや世界中に普及しています」

必要なときに、必要なだけつくって届ける。

――そもそも、その方式との出会いは?

「1988(昭和63)年、トヨタ生産方式の創始者である大野耐一氏が、ある人のご縁により弊社に立ち寄られました。短い時間でしたが、工場の直接指導を受けるという幸運に恵まれ、そのなかで強く印象に残る言葉がありました。『在庫があると欠品が起きる。在庫がなければ欠品は起きない』。禅問答じみて、まったく理解できないながら、打たれました。ようやくその意味するところを理解できるようになったのは、思えば10年ほど経ってからでした」

――しかし、衝撃を受け、ともかく手探りでその方式を採用していった?

ジャスト・イン・タイム、あらかじめ準備してつくっておくのではなく、必要なときに、必要なだけつくって届ける、“一個流し”の受注生産を試みていきます。もちろん戸惑いは大いにあり、疑問と戦いながらの試みでしたが、そのためだけの小さなラインを用意するという合理化によって、新たな分野の製品の生産も可能になり軌道に乗り始めます。柏木工のモノづくりの特性として定着していきました」

――なぜその生産方式が実現できたのか?

「作り手の熟練のワザがあったからです。製造工程の意義を熟知し、ひとつひとつ異なるご注文をハイレベルに仕上げていくことが欠かせません」

手づくり感覚であっても
短納期を守ること

――お仏壇づくりも、当然そのトヨタ生産方式で?

「もちろん。それが柏木工であり、はせがわ様も、『パーソナル対応のお仏壇づくり』という新発想の可能性を求めて声をかけていただいたのですから」

――お仏壇にとってオーダーシステムは?

家族の数だけ仏壇の種類がある、そういう気持ちが“一個流し”のパーソナルオーダーシステム(受注生産)にはあります。すでにずっとお参りをつづけてきたお仏像があり、それをきれいに納めたい。この空間のこの寸法にしっくり置きたい。その部屋の家具たちと調和させたい。などのご要望にお応えして、熟練のワザを投入していく。手づくり感覚ではあっても短納期を守ること、そうした姿勢で取り組んでいます」

インタビュー
商品開発室 桂正彦 氏

シンプルな中に
思想が詰まっている

その名も「エスオーダー」、パーソナルオーダーシステムによるお仏壇の製作に取り組んだデザイナーは、桂正彦氏である。

――お仏壇づくりは初めて?

「そうです。はっきり言って雲をつかむようなテーマでした。ただし、ふつうの家具とはまったく違う意味合いは感じており、それだけにやりがい、あるいは創作意欲は大いにありました。そして、猛勉強を始めました」

――お仏壇のイメージに変化が?

「はじめは、過剰な装飾があるという印象しかありませんでしたが、学んでいくうちにそれぞれに必然性があることを知りました。そうしたなかで、現在はせがわ様の進めている新しいお仏壇の提案には、シンプルな中に思想が詰まっているという驚きでした」

――桂さんにとって、お仏壇とはどういうものですか?

「長男ではなかったので、なんとなく自分とはあまり関係のないもののように思っていました。それが、急に自分の身体のそばに現れたという感じです。家具のひとつであるということが肌感覚でわかってきました。お仏壇とすぐ近くで暮らすという暮らし方を、そうか、自分にもできるんだ、という発見です」

サイズの小さい家具だからこそ
細部に妥協が許されない

――「エスオーダー」づくりに苦心したことは?

「お客さまからどのようなことが求められているか、どのようにかたちにしていくかという検討です。そのうえで、“飛騨らしさ”の表現をどう出していくか。優れた木質感の実現を工夫しました

パーソナルオーダーシステムを採用した「エスオーダー」は9つのサイズ、2種類の樹種を自由に組み合わせることができる。
観音開きの扉を開けると、シンプルな中に突板化粧板が美しく施されているのが印象的だ。

「デザインの緊張感を大切にしました。サイズの小さい家具だからこそ細部に妥協が許されない。隙間や角などのディテールにいのちを吹きこむようにと心がけました。全体の印象はキリッと端正でありながら、手を添えたときの優しさ、柔らかさといったものを表現しようと努力しました」

目指すのは、インテリアの
一部としての存在感

――これからもお仏壇との取り組みを?

「ぜひ、頑張りたいと思います。お仏壇とは、暮らしのなかにしっくり溶けこむ存在だということがわかってきたので、もっと可能性を広げていきたいと思います。いまよりもっと求められるサイズに柔軟に対応していきたいですし、家具と同じように、インテリアの一部としての存在感も大切にしたいです」

インタビュー
高山本社工場製造部 日比野敏巳 氏

お客さまの実像を
思い浮かべながら仕事をする

パーソナルオーダーシステムということは、つくる側がお客さまの実像を思い浮かべながら仕事していくという、あたかも私信を綴っているような気分だと製造部の日比野敏巳氏は言う。
お仏壇の中に納めるものから、そこに込める想いまでお客さまの背景は多様であるはず。パーソナルオーダーシステムにのっとり、個々のお客さまの声をくまなく聞き取るように入念に仕上げていく。

――ご苦労はどんな点に?

「通常の家具と違って、外観だけでなく内側も徹底して美しさを求められる、というのがお仏壇です。素材を含めて、吟味に吟味を重ねた製造を、と張りつめた思いの連続でした」

一本貫かれた
コミュニケーションが不可欠

――学生時時代から木工の世界を目指していた?

「工業大学で学んでいた時、取り組む相手はプラスチックでした。でもこの道に踏みこんだのは、やはり木の香りに惹かれたということです。圧倒的な魅力でした。少年時代から、工作といえばほとんど木で作っていましたから……。そして、モノづくりはモノづくりでも、大きな工業製品のパーツづくりではなく、小さくとも、スタートから仕上げまで、すべての工程に携わりたいと考えていました。木工ではそれができるんです」

――オーダーシステムという受注生産において肝要なことは?

「チームワークです。“一個流し”のラインですから、すべての工程に高いレベルの意志がこめられていなければなりません。前工程を応援に行ったり、後工程に確実な伝達をしたり、一本貫かれたコミュニケーションが不可欠です。それらがうまくいき、ピシッと決まったお仏壇が立ち並ぶ姿を見ると、この上ない嬉しさを感じます」

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