2022年秋のお彼岸はいつ?期間・お供え・意味など基本を解説

2022年秋のお彼岸はいつ?期間・お供え・意味など基本を解説

2022年秋のお彼岸は、9月20日(火)~9月26日(月)の7日間にわたって行われる仏教行事です。
このページでは、「お彼岸自体は知っているけど、お彼岸が具体的にどんな日なのか分からない」という方に向けて、お彼岸の意味や日程の決まり、お仏壇へのお供えをはじめとした4つのやるべきことなど、お彼岸の基本を徹底解説します。
また、お彼岸時期にしてはいけないタブーなど、よくお寄せいただく疑問についても解決します。

2022年秋のお彼岸はいつ?どうやって決められているの?

カレンダーとペンを持つ手

お彼岸は春と秋の年2回行われますが、毎年日程が異なるということはご存知でしょうか?
まず初めに、2022年秋のお彼岸の日程、お彼岸日程の決め方など、最もご質問をいただくことが多いお彼岸の期間について解説いたします。また、2022年秋のシルバーウィーク日程についてもご紹介します。

2022年(令和4年)秋の彼岸日程

2022年(令和4年)の秋彼岸日程は、【9月20日(火)~9月26日(月)】までの7日間です。
秋彼岸の初日を「彼岸入り(ひがんいり)」、真ん中の日を「中日(ちゅうにち)」、最終日を「彼岸明け(ひがんあけ)」と呼びます。

  • 9月20日(火)…秋のお彼岸入り(初日)
  • 9月23日(金・祝)中日(秋分の日)
  • 9月26日(月)…秋彼岸明け(最終日)

秋彼岸の日程はどうやって決まる?

お彼岸の期間の決め方を説明した画像

9月の秋彼岸は、国民の祝日である「秋分の日」を中心とした前後の3日間(合計7日間)がお彼岸として指定されています。
秋分の日は、毎年太陽の動きに合わせて国立天文台が定めているため、正確な日にちは定まっておらず、前年の2月1日に政府が発表することで正式に決定します。例年、秋分の日は9月22日~23日ごろになる場合が多く見られます。

2022年(令和4年)春のお彼岸の日程・日程の決め方

2022年(令和4年)春のお彼岸日程は、【3月18日(金)~3月24日(木)】までの7日間です。

  • 3月18日(金)…春のお彼岸入り(初日)
  • 3月21日(月・祝)中日(春分の日)
  • 3月24日(木)…春彼岸明け(最終日)

3月の春彼岸は、秋彼岸と同じく、国民の祝日である「春分の日」を中日とした前後の3日間(合計7日間)がお彼岸として指定されており、春分の日は3月20日~21日ごろになる場合が多く見られます。

※参考データ 昨年度(2021年)のお彼岸日程

  • 春彼岸…春分の日:3月20日(土・祝)、【3月17日(水)~3月23日(火)】の7日間
  • 秋彼岸…秋分の日:9月23日(木・祝)、【9月20日(月・祝)~9月26日(日)】の7日間

2022年(令和4年)のシルバーウィークはどうなる?

9月の祝日は、秋分の日のほかに敬老の日(第3月曜日)もあるため、秋のお彼岸時期は大型連休(シルバーウィーク)と呼ばれています。
2022年のカレンダーは以下の通りとなり、基本的には3連休が連続する形になります。9月20日(火)~22日(木)の3日間も休暇にすることで、最大9連休にすることも可能です。
連休を利用して、家族みんなでお墓参りなどを行い、ご先祖様へ日頃の感謝を伝える機会を作ってみてはいかがでしょうか。

  • 9月17日(土)休日
  • 9月18日(日)休日
  • 9月19日(月)祝日/敬老の日
  • 9月20日(火)平日
  • 9月21日(水)平日
  • 9月22日(木)平日
  • 9月23日(金)祝日/秋分の日
  • 9月24日(土)休日
  • 9月25日(日)休日

意味と語源や由来を解説

水に浮かぶ蓮の花と葉

現代におけるお彼岸は、主にお墓参りなどを通してご先祖様の供養を行う期間として位置付けられていますが、他の国には見られない日本独自の行事であるということをご存知でしょうか?
ここでは、お彼岸の語源から見たお彼岸本来の意味や、現在のお彼岸行事が生まれるまでの成り立ちなど、お彼岸とは何かについて詳しく解説いたします。

お彼岸の語源

お彼岸の語源は、サンスクリット語(古代インド・アーリア語に属する言語)の「paramita(パーラミタ)」で、日本における音写語(外来語を、他の言語の文字を用いて書き写した言葉)は「波羅蜜多(はらみた)」です。
漢訳すると「至彼岸(とうひがん)」となり、「彼岸に至る」という意味を持ちます。

■そもそも「彼岸」とは?

日本の仏教では、「此岸(しがん)」と「彼岸(ひがん)」という概念があります。言葉自体はそれぞれ「こちらの岸」「向こうの岸」という意味ですが、仏教においては以下の意味合いがあります。

  • 此岸(しがん)…こちらの岸。欲や煩悩にまみれた世界(この世)
  • 彼岸(ひがん)…向こう岸。仏の住むお浄土の世界(悟りの世界)

※この此岸と彼岸の間に流れる川のことを「三途の川(さんずのかわ)」と呼びます。

つまり、「彼岸」という言葉は、最終的に「悟りの世界へと辿り着く」という意味になります。
それでは、どうしてお彼岸は悟りの世界に至ることができる期間と考えられたのでしょうか?お彼岸の成り立ちとあわせて以下に解説します。

お彼岸の成り立ち・意味

彼岸と此岸を説明した画像

仏教では、西方の遥か彼方にお浄土の世界があるとする「西方浄土(さいほうじょうど)」の考えがあります。
お彼岸の時期(特に春分の日・秋分の日)は、太陽が真東から出て真西に沈む期間であることから、西方にあるお浄土への道しるべができる時と考えられていました。

また、春秋のお彼岸の時期は、昼夜がほぼ同じ長さになる期間でもあることから、1年の中でこの世とお浄土との距離が最も近くなり、思いが通じやすくなる時ともされています。
上記の理由から、日本では、春秋のお彼岸の時期に「六波羅蜜(ろくはらみつ)」と呼ばれる仏教修行を行うことで、煩悩に満ちた現世(此岸)を脱して悟りの境地(彼岸)に至ることができるという思想が生まれました。

■「彼岸」思想と日本古来の信仰の融合

古来より農作が盛んであった日本では、仏教伝来以前から、作物を育てる太陽と私達を守ってくださる祖先神への感謝を基本とした太陽信仰が定着していました。
これらの信仰は「日願(ひがん)」とも呼ばれており、この自然やご先祖様を崇拝する慣習が、「お浄土の世界への到達」を目指すお彼岸の考えと融合したことで、最終的に「ご先祖様への感謝の気持ちを込めて供養を行い、かつ仏教の教えに従って精進することで自分自身を見つめ直す時期」だとするお彼岸の風習が確立したと考えられています。

他国から伝来するものと考えられがちな仏教行事ですが、春秋の決まった時期に先祖供養を行う「お彼岸」の行事は、はインドや中国には見られない日本独自の風習とされています。

「六波羅蜜」の実践とは?

合掌する手

現代のお彼岸は、ご先祖様を供養するための期間という意味合いが強いですが、先述した通り、本来は、「六波羅蜜(ろくはらみつ)」という修行を実践しながら仏教の教えに従って精進することで、悟りの世界を目指すための期間でもあります。

この六波羅蜜とは、悟りの境地に達するための修行である「八正道(はっしょうどう)」を、出家していない者たち(在家)向けの修行方法として説いた6つの実践のことを指します。

■「六波羅蜜」の6つの実践

  1. 布施(ふせ)…施しをすること
  2. 持戒(じかい)…規律を守ること
  3. 忍辱(にんにく)…よく正しい心をもつこと
  4. 精進(しょうじん)…目的に向かってたゆまず努力すること
  5. 禅定(ぜんじょう)…常に平静な心をもち続けること
  6. 智慧(ちえ)…智慧を磨き、智慧を働かせること

六波羅蜜は仏教修行の基本ともいわれますが、出家していない人たちが毎日これらの項目を実践するのは中々難しいのが現状です。
だからこそ、「仏教修行を営むのに最適な春秋の時期にこそ、みんなで集中して六波羅蜜を実践してみよう」という修行の機会がお彼岸なのです。

六波羅蜜は全ての物に感謝する報恩感謝の精神が基本になっており、お彼岸にお墓参りをしたりお供えをする行為も、六波羅蜜の修行の一環と言えます。

お彼岸が全部で7日間設けられているのは、中日はご先祖様の供養に徹し、そのほかの前後3日間を使ってこの修行を毎日1つずつ実践するためともいわれています。

記録に残る日本最古のお彼岸はいつ?

日本最古のお彼岸は、平安時代初期に行われた、無実の罪を訴えて死去した早良親王(さわらしんのう。桓武天皇の弟)の怨霊を鎮めるための祈りの行事だとされています。

「日本後記(にほんこうき)」には、延暦二十五(806)年に、朝廷の太政官から全国の国分寺に対して、早良親王のために春分・秋分を中心とする七日間にわたってお経を読むよう命じたとの記述があります。
これは「彼岸会(ひがんえ)」と呼ばれ、これ以降は「源氏物語」をはじめとして平安時代の代表的な作品の中にもお彼岸の記述が見られるようになり、江戸時代にかけて年中行事として民衆に定着したとされています。

事前準備と4つのやるべきこと

お墓の前で合掌する子供たち

お彼岸にやることというと「お墓参り」を連想される方も多いと思いますが、それ以外には具体的にどのようなことをするべきなのでしょうか?
ここからは、お彼岸の時期にやるべきことについて、事前準備と4つのやることに分けてご紹介いたします。

【事前準備】お仏壇・お仏具の掃除

毛ばたき

日頃の感謝を込めて、お仏壇・お仏具の掃除やお手入れを行います。
普段は省略してしまいがちな部分も、お彼岸時期にはしっかりお掃除いただくといいでしょう。

また、お彼岸の当日になってからのお掃除はバタバタしてしまいますので、できれば事前にお掃除を済ませておくと安心です。

長い期間使用したことでお仏具が傷んでしまっている際は、この機会に買替えをご検討いただくのもおすすめです。
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具体的な掃除の方法

お仏壇にお飾りされているお仏具を全てどかしてから、毛払いで埃を払います。その後、お掃除用の柔らかいクロスで乾拭きしましょう。
真鍮などの金属製のお仏具は、洗浄液や研磨剤を使用してお手入れを行います(お仏具によっては使用できないものもありますのでご注意ください)。
お仏具が綺麗になったら、元通りにお仏具を飾り直して掃除完了となります。飾り方に不安がある方は、お掃除前にお飾りされた状態の写真を撮って控えておくと安心です。

  • 拭き跡が残ったり傷みの原因になったりしますので、水や洗剤は使用しないようご注意ください。
  • 金箔の装飾がある場合は、強くこすると剥がれの原因となりますので、優しく取り扱いましょう。
  • ワックス入りのクロスは塗装に悪影響を及ぼしますので、基本的に避けましょう。

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■仏壇・仏具のクリーニングについて

長期間使用したことによりヤニやススなどの汚れが沈着してしまっている場合などには、ご家庭で対応するのは難しいケースもあります。
その場合には、お仏壇・お仏具のクリーニングサービスを利用することで解決できる場合もあります。
はせがわでもクリーニングを承っておりますので、お悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

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やること1.お墓の掃除・お墓参り

お墓の前で合掌する姿

春彼岸・秋彼岸には、家族揃ってお墓掃除とお墓参りに行きましょう。
特にお子様と一緒にお墓参りに行くことは、ご先祖様を敬う気持ちを通して、人を大切にする気持ちを育てることにも繋がるといわれています。

■どうして春秋のお彼岸にはお墓参りをするの?

お彼岸時期にお墓参りをする慣習が定着した理由については諸説あります。
一説には、お浄土(あの世)との距離が最も近くなり、ご先祖様への想いが通じやすくなる時期であるとの考えから、このタイミングでのお墓参りが定着したといわれています。
※お彼岸の意味や成り立ちについて、詳しくは<こちら>の項目をご参照ください。

また、春彼岸・秋彼岸の時期はちょうど農作業が小休止するタイミングであり、生活に余裕がある期間であったことから、この時期にお墓参りや死者の供養(先祖祭り)を行う慣習が元々根付いていたという説もあります。

お墓参りに関する4つの基礎知識

ここでは、春秋のお彼岸にお墓参りに行くにあたり、お墓参りに行くタイミング(日にちや時間帯)、必要な持ち物、当日のお参り手順、お墓掃除のコツといった4つの基礎知識を簡単にご紹介いたします。
お参りに行かれる際の参考になさってください。

お墓参りに行くタイミング

お彼岸の期間中であれば基本的にはいつでも問題ありませんが、お浄土との距離が最も近付く日であることから、春彼岸・秋彼岸の中日である「春分の日」と「秋分の日」を目安として行かれるのが最適とされています。
つまり、2022年の秋彼岸であれば、9月23日(金・祝)の秋分の日を目安としたお墓参りが望ましいと言えます。

また、なるべく日が出ているうちの早めの時間帯が望ましいとされていますので、基本的には午前中、もしくは午後の日中に行かれるとよいでしょう。施設によっては、開園時間が定められている場合もございますのでご注意ください。

お参りに必要な持ち物

お墓参りは、ただ手を合わせるだけではなく、お掃除やお供えを行う場でもありますので、掃除用具、お参り用品、お供え物をそれぞれ持参する必要があります。
施設によっては、手おけやひしゃく、掃除用具などは無料貸し出しや販売を行っている場合もありますので、事前にご確認ください。

  • 掃除用具…タオルや雑巾、歯ブラシ、軍手、ゴミ袋など
  • お参り用品…数珠、手おけ、ひしゃく、ライター、はさみ(お供えの花の長さを揃える際に使用)など
  • お供え物…お線香、花、食べ物や飲み物、半紙(お供え物の下に敷く紙)など
4つのお参り手順

お彼岸だからと言ってもお参りの手順に変わりはありませんので、以下の4つの基本的な手順でお参りしましょう。
また、当日の服装についても、法要などのかしこまったタイミングでない限りは、礼服ではなく普段着で構いません。

1.お墓の掃除をする
お墓周りに雑草や落ち葉があれば取り除いてゴミ袋に入れ、手おけに汲んだ水をかけながらスポンジ等を使って掃除する。最後に乾いたタオルで拭き上げる。
※お墓掃除のコツについては<こちら>の項目をご参照ください。

2.持参したお供え物を墓前にお供えする
持参した花が長い場合は、ハサミで花立に合う長さにカットしてから左右対でお供えする。食べ物のお供えは、直接置かずに半紙の上に乗せる形で供える。

3.お線香を供えてお参りする
ライターでお線香に火をつけ、香炉皿にお供えする。その後、まずは家族全員で合掌・礼拝してから、改めて一人ずつ墓前で合掌してお参りをする。

4.後片付けをする
施設のルールによっても異なるが、カラスに荒らされるのを防ぐため、基本的には花以外のお供えは回収する。備え付けのゴミ箱がない場合は、掃除で出たゴミも持ち帰る。

仏教において人間の息は不浄とされていますので、お線香の火は口で吹き消さず、手であおいで消すようにしましょう。

お墓掃除のコツ

お墓の掃除をする際には、いくつか気を付けるべき点や知っておくと便利な点がありますので、簡単にお掃除のコツをご紹介します。

・墓石に傷がついてしまうので、硬いタワシや研磨剤は使用しない
丈夫に見える墓石であっても、硬いタワシや研磨剤入りの洗剤を使ってこすると傷がついてしまう可能性があります。墓石の汚れは水で落ちる場合がほとんどですので、手おけに汲んだ水で埃や砂を洗い流し、こする際はやわらかいタオルやスポンジなどを使って掃除するようにしましょう。

・文字や絵などの掘り込み部分は、歯ブラシを使って掃除する
細かい掘り込み部分は、特に汚れがたまりやすい場所ですので、水をかけただけでは落とし切れない場合もあります。その際は、歯ブラシを使って汚れを掻き出すように掃除をすると楽ちんです。

・頑固な汚れは、業者へのクリーニング依頼がオススメ
長年の使用により、墓石の文字周りの水あかや黒ずみなど、どうしても手では落とし切れない汚れがたまってしまう場合もあります。その場合は、業者にクリーニングを依頼して、石の種類や汚れに応じた適切な薬品と手法で掃除をしてもらうことをオススメします。 はせがわでもお墓のクリーニングやリフォームのご相談を承っておりますので、お気軽にご相談ください。
>>お墓のご相談について詳しくはこちら

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お墓参りの基本とは?時期や作法を解説

お墓参りに適した時期や時間帯、正しい作法など、お墓参りの基本をお仏壇のはせがわが解説します。

やること2.お仏壇のお参り・お供え

果物と仏花

お彼岸といえばお墓参りのイメージが強いかと思いますが、ご自宅のお仏壇にも忘れずお参りをいたしましょう。

また、日頃のご先祖様への感謝や敬意を込めて、お供えも行います。
以下に、お彼岸のお供えとして定番の品をご紹介いたしますので、お供え準備の参考になさってください。

春彼岸・秋彼岸における定番のお供え

お彼岸のお供えとして定番なのは、季節の花、ぼた餅・おはぎ、彼岸団子、季節の果物、故人様が好きだった食べ物、精進料理の6つです。
以下に、それぞれのお供えの意味やお供え方法を簡単に紹介します。

季節の花
季節のお花

お花は普段からお供えするものですが、お彼岸時期はより盛大にお供えするのが一般的です。
お仏壇の花立が小さい場合には、別途大きい花立を用意してお仏壇のそばにお飾りします。

お花を選ぶ際は、トゲや毒があったり香りが強いものは避けて、季節のお花や故人様が好んでいたお花をお供えするといいでしょう。

通年でおすすめな花

  • ユリ
  • カーネーション
  • トルコキキョウ
  • ラン

春彼岸におすすめな花

  • キンセンカ
  • スターチス
  • マーガレット
  • フリージア

秋彼岸におすすめな花

  • リンドウ
  • ケイトウ
  • ソリダコ
ぼた餅・おはぎ

春彼岸には「ぼた餅(牡丹餅)」、秋彼岸には「おはぎ(御萩)」をお供えする風習があります。
お彼岸にぼた餅やおはぎを食べるようになった理由は諸説あります。 一説には、小豆の赤は邪気を払う効果があることや、貴重な砂糖を使用したお菓子であることから、これらをお供えすることでご先祖様への感謝や家族円満を祈っていたといわれています。

彼岸団子(ひがんだんご)

盛器に盛られたお団子

お彼岸には、「彼岸団子」と呼ばれるお団子をお供えする風習がある地域もあります。

お彼岸の初日(彼岸入り)に供える団子を「入り団子」、最終日(彼岸明け)に供える団子を「明け団子」と呼ばれ、地域によって形や積み方に違いが見られるのが特徴です。

季節の果物

果物

季節の果物も定番のお供えです。「高杯(たかつき)」「盛器(もりき)」と呼ばれるお供え用の器(足が高くなっており、仏様への敬意を表すことができるもの)を使ってお供えします。

長時間お供えしておくことも多いため、なるべく日持ちする種類の果物(リンゴやオレンジ、メロンなど)をお供えするのが望ましいでしょう。

故人様が好きだった食べ物

故人様が生前好きだった食べ物や飲み物をお供えする際は、仏教の教えにのっとり、肉魚や生もの、お酒などは避けるようにしましょう。
一方、近年は食べ物をかたどったローソクも多く登場しており、本来はお供えすべきでないとされていたお寿司やお酒などもお供えできるようになっています。

精進料理

肉や魚介類を使わずに作った精進料理は、お彼岸やお盆などの特別な場における定番のお供えです。
「御料具膳(おりょうぐぜん)」と呼ばれる専用のお膳を使ってお供えします。近年は、お手軽なフリーズドライタイプの精進料理セットも人気です。

お彼岸のお供えについて詳しくはこちら

お彼岸のお供えについて詳しくはこちら

お彼岸におすすめのお供えとは?相場も解説

お彼岸におすすめのお供え物の紹介や、相場や掛け紙マナーの解説など、お彼岸のお供えをお仏壇のはせがわが解説します。

春彼岸・秋彼岸にもお仏壇飾りをするべき?

「お盆と同じように、お彼岸にもお仏壇周りを飾り付けするべきですか?」といったご質問をいただくことがよくあります。
結論、お彼岸専用の飾りはございませんので、基本的にはお供え物をお供えいただくだけで問題はありませんが、「十三仏(じゅうさんぶつ)」と呼ばれる掛軸をお仏壇の周りにお飾りする場合があります。

十三仏は、亡くなられた方を三十三回忌まで見守ってくださる十三人の仏様が描かれた掛軸で、お盆やお彼岸、ご法事などの特別な場でお飾りするものです。
壁に吊り下げる伝統的なタイプから、場所を取らないスタンド型のモダンなタイプまで幅広く展開しておりますので、お部屋の雰囲気に合わせてお飾りすることができます。

お盆・お彼岸・ご法事ごとにお仏壇の近くにお祀りする「十三仏」の掛け軸です。
お亡くなりになった大切なご家族を十三人の仏さまがそれぞれ役割に応じて三十三回忌まで守ってくださいます。 ※浄土真宗と日蓮宗はお飾りしません。

やること3.他家へのお参り・お供え(手土産)

風呂敷を持つ手

地域によっては、お墓参りやお仏壇参りを兼ねて他家に訪問する風習がある場合もございます。その際は手ぶらで伺うのではなく、手土産(お供え)も一緒に持って行く形が基本です。
定番のお供え物としては、進物線香や菓子折りなどの日持ちする消えものが挙げられます。そのほか、デパートなどで販売されている果物の籠盛や、場合によっては物ではなく現金(香典)をお包みするケースもございます。

相手との関係性によっても異なりますが、一般的なお布施相場は以下の通りです。
なお、先方が初彼岸(故人様を亡くされてから初めて迎えるお彼岸のこと)の場合には、通常のお彼岸よりも相場が高めになるケースが多いようです。

【手土産の相場】

  • 通常のお彼岸…3千円~5千円程度
  • 初彼岸…5千円~1万円程度

>>お線香のあげ方など、訪問のマナーについて詳しくはこちら

訪問時の基本マナー

・事前に訪問しても大丈夫な日を伺っておく

お彼岸時期は、お墓参りで出かけてしまったりご自宅で法要を行ったりとタイミングが合わない可能性も高いので、必ず前もって連絡を入れるようにしましょう。

・手土産(お供え物)には掛け紙(かけがみ)を付ける

お供え物には、包装紙の上から別途「掛け紙」と呼ばれる紙を付けることで丁寧さを表現します。(「のし」と呼ばれる場合もあります)
お彼岸のお供えには、白黒または双銀の水引が付いた掛け紙を使用します。表書きは、忌明け前は「ご霊前」、忌明け後なら「御仏前」、シーン問わずであれば「御供」と記し、その真下にフルネームで自分の名前を記すのがマナーです。

直接訪問できない時は、郵送で気持ちを伝えましょう

もし、先方との予定が合わないなどの理由から直接の訪問が厳しい場合には、お供え物を郵送することで気持ちを伝えることも可能です。

お供え物を郵送する場合にはお線香(進物線香)を選ばれる方が多く、一緒にメッセージカードやお手紙を添えて送る形が定番です。※ご自身で用意した手紙を入れる場合には「信書」扱いとなりますのでご注意ください。
また、一緒に香典も送りたい場合には「現金書留」を利用して発送いただく必要がありますので、こちらもお気を付けください。

はせがわ各店舗・オンラインショップでもお線香の郵送サービスを承っておりますので、お気軽にお申し付けください。

>>贈答用線香の商品ページはこちら
>>お線香を発送する際の基礎知識・マナーはこちら

やること4.寺院主催の彼岸会(法要)に参加

読経する僧侶の後ろ姿

お彼岸時期には、寺院主催の「彼岸会(ひがんえ)」と呼ばれるご先祖様の供養法要が執り行われる場合があります。
また、地域やお寺の考えによっては、ご自宅に僧侶をお招きして個別に法要を行う場合もございます。

正式な法要に参加するということは、供養の心を育てるだけでなく、伝統的な仏教文化に触れる大切な機会にもなりますので、菩提寺で彼岸会が開催される際には是非ご参加いただくといいでしょう。

彼岸法要のお布施について

法要に参加する際には、僧侶へのお礼としてお布施を持参するのが基本です。
奉書紙(ほうしょし)または無地の白封筒を使用し、表書きは「お布施」または「御布施」と記しましょう。

お布施を持ち運ぶ際は、必ず「袱紗(ふくさ)」と呼ばれる贈り物を包むための布に包みます。
渡す際はふくさから袋を取り出し、「切手盆(きってぼん)」と呼ばれる黒塗りのお盆に乗せて、僧侶側から文字が読める向きでお渡するのがマナーです。

【お布施相場】

寺院によってお考えは異なりますが、一般的なお布施相場は以下の通りです。

  • 彼岸会(寺院での法要)…3千円~1万円程度
  • 個別法要…3万円~5万円程度+御車代(交通費)5千円~1万円程度

お彼岸の法要について詳しくはこちら

お彼岸の法要ページのサムネイル

お彼岸の法要とは?基本を解説

お彼岸法要におけるお布施の相場や服装といったマナーから、お墓に立てる塔婆の意味まで、お彼岸の法要に関する基本をお仏壇のはせがわが解説しています。

「初彼岸」には特別に何かやるべきことはある?

  • 初彼岸(はつひがん)…故人様が亡くなられて四十九日を過ぎてから初めて迎えるお彼岸のこと。

お仏壇の前で合掌する男性

初めて迎える「初盆」の際は白い提灯(白紋天)を軒先に下げたり、置き提灯を用意したりとやることが沢山あるため、初彼岸の場合にも何か必要なのでは?と思われる方も多いと思います。
しかし、結論としては、初彼岸の場合には、基本的には特別に行うべきことはありません。
よって、普段のお彼岸と同じように、お墓参りやお仏壇へのお参りをしてお過ごしいただき問題ありません。

ただし、地域やお寺の考えによっては、初彼岸にはご自宅で法要を営んだりするケースもありますので、不安な場合は菩提寺にご相談いただくと安心です。

初彼岸について詳しくはこちら

初彼岸ページのサムネイル

初彼岸とは?基本を解説

初彼岸の意味や期間のほか、法要やお供えといったやるべきことなど、初彼岸に関する基本をお仏壇のはせがわが解説します。

お彼岸時期のタブーはある?よくある4つの質問

Q&Aのイメージ

最後に、「お彼岸時期にやってはいけないことはある?」「お彼岸とお盆は具体的に何が違うの?」といった、お彼岸に関してお寄せいただくことが多いご質問をピックアップして解説いたします。

春彼岸・秋彼岸の時期にやってはいけないこと(タブー)はある?

悩む夫婦

お彼岸が仏教行事であることから、「新しいこと(引越し・納車など)、お祝いごと(結婚式・入籍・誕生日祝いなど)、海遊びなどはしない方がいいの?」と気にされる方が多くいらっしゃいます。

結論、お彼岸はご先祖様の供養を通して仏教修行に触れることで自分自身を見つめ直す機会であり、身を慎む期間ではありませんので、特段のタブーは存在しません。

一方で、お彼岸時期は帰省などで忙しくしている方が多く、行事が重なることを避けるという意味では、結婚式などの大きな祝いの場はあまり行われない傾向にあると言えます
事前に親族やご参加予定の方への説明を行う、お彼岸の中日は避けるなどといった配慮が大切です。

中には「お彼岸時期の土いじりはタブーなの?」と気にされる方もいらっしゃいますが、土いじりはお彼岸ではなく、「春土用」や「夏土用」といった土用の期間に控えるべきとされています。
これは、土用期間中は「土公神(どくしん・どこうしん)」と呼ばれる土を司る神様が支配する期間であることから、土いじりをはじめとして、地鎮祭や草むしりなど土を動かすことは控えるべきとする考えによるものです。

お彼岸とお盆は、具体的にどんな違いがあるの?

盆提灯

お彼岸とお盆は、どちらも有名な仏教行事であることから、「お彼岸にもご先祖様は帰ってくるの?」「お彼岸にもお仏壇飾りはするの?」といった違いを気にするご質問を多くいただきます。

以下に、意味合い・お飾り・やるべきこと・初めて迎える時の4つ観点から、お盆とお彼岸の違いを解説します。

■意味合い

  • お彼岸…ご先祖様に会うためにお墓まで行く
  • お盆…お墓まで迎えに行き、ご自宅にご先祖様をお迎えする

■お飾り

  • お彼岸…特定のお飾りはなく通常のお仏壇飾りのみ
  • お盆…お仏壇周りにお盆専用のお飾り(盆提灯や盆棚など)をする

やるべきこと

  • お彼岸…お墓参りやお供えなどの先祖供養を通して、仏教修行(六波羅蜜)に触れる
  • お盆…迎え火・送り火をしてご先祖様を家にお迎えし、盛大におもてなしする

初めて迎える時

  • 初彼岸…個別法要はあまり行われない傾向にある
  • 新盆(初盆)…ご自宅に僧侶を招いて法要を行う場合が多い

一方で、お彼岸もお盆も、お墓参りやお供えをしてご先祖様をご供養する期間という点では共通しています。
それぞれの違いや共通点をしっかり把握して、お彼岸やお盆にはご家族揃って故人様を偲び、日ごろの感謝をお伝えしましょう。

お彼岸とお盆の違いについて詳しくはこちら

お彼岸とお盆の違いついて詳しくはこちら

お彼岸とお盆の違いとは?徹底解説

意味・期間・やるべきことの3つの観点から、お彼岸とお盆の違いをお仏壇のはせがわが解説します。

春彼岸・秋彼岸にお参りできない場合はどうすればいい?

お墓の前で手を合わせる女性

仕事などの都合などで、どうしてもお彼岸時期にお墓参りをするのが難しいという場合には、時期をずらして都合のいい時にお参りいただくといいでしょう。
また、お墓が遠方でそもそも現地に行けないという場合には、ご自宅のお仏壇に手を合わせるだけでも問題はございません。

大切なのはご先祖様を供養する気持ちですので、心を込めて手を合わせ、ご先祖様へ日頃の感謝の気持ちをしっかりお伝えすることが重要です。

春彼岸・秋彼岸までにお墓を建てるには、いつから準備を始めたらいい?

彼岸花と青空

お彼岸は、新たにお墓を設けて納骨をするタイミングの目安として人気があるため、「お彼岸までにお墓を建てたい」というご相談もよくいただきます。
墓石を設置するタイプの屋外の一般的なお墓の場合は、墓地の見学からお墓の完成までに2~3か月程度かかるケースが多く見られます。
よって、結論としては3月の春彼岸までに用意したい場合は昨年の12月、9月の秋彼岸までに用意したい場合は6月を目安に準備を初めていただくと安心です。

墓石を設置しないタイプの屋内のお墓では、2週間程度でご用意できる場合が一般的です。
もしも、短い準備期間でお彼岸までにお墓を用意したいというご要望がある場合には、納骨堂もご検討いただくのもおすすめです。
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ご供養のプロに相談できる、はせがわのオンライン相談窓口

はせがわでは、お彼岸をはじめとして、お仏壇やお仏具の購入、お墓の相談など様々なお悩みを解決するための相談窓口をご用意しております。
お問い合わせは、最寄りのはせがわ店舗のほか、オンライン上でも承っておりますので、是非お気軽にご相談ください。

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