お線香のあげ方を徹底解説|宗派別の立てる本数・弔問(ちょうもん)の基本マナー

お線香のあげ方を徹底解説|宗派別の立てる本数・弔問(ちょうもん)の基本マナー

お仏壇・お墓のお参りには欠かせないお線香ですが、お線香をあげる場面などでマナーが存在します。
このページでは、ご自宅でのお参りやお悔みのあったご家庭へ弔問(ちょうもん)へ行かれる方に向けて、お線香をあげる手順や宗派別のお線香をあげる時の本数のきまりなど、お線香のあげ方について徹底解説をいたします。また、弔問の際に気を付けるべきマナーについてもご紹介します。

以前は、親戚や付き合いのある近所の方からお線香のあげ方などの作法について聞く機会がありました。家族葬をはじめ葬儀の形態が変わる中、お線香のあげ方について教わる機会も少なくなっています。

そんな方に、一般的なお線香のあげ方・おける意味・由来を知ってもらい、心のこもったお線香のあげ方を解説します。

お線香をあげる意味

線香をあげる意味

お線香は、お仏壇のお参りでかかせないお供え物の一つです。お仏壇やお墓に葬儀とお線香をあげる場面は異なります。お線香をあげる際の正しい手順。宗派ごとに異なるお線香のマナーを説明します。

おくやみのあった方の家を訪問しておくやみのをいうことを弔問(ちょうもん)といいます。家族葬等の増加により、葬儀後にお悔やみのお知らせを聞くことがあります。
生前、お世話になった方の家へ伺いお線香をあげる場面も出てきます。その時に、不安なく弔問できるために必要なマナーやお線香をあげる意味をご紹介いたします。

お線香は何のためにあげるのか?弔問するために何が必要?などの知識、マナーや手順、宗派における作法などをご紹介します。

お線香をあげる効用(こうよう)

お線香はほとけ様の三大供養(お花・香り・灯り)であり、そのひとつである香りを意味します。お線香を炊くことにより、自分自身や周りを良い香りで清め、お参りするひとを安らかな気持ちにさせます。また、香食(こうじき)という役割をもち、元来、ほとけ様は香りを召し上がるといわれています。お参りする方とされる方それぞれに意味があるのです。

お線香の歴史や由来について

お線香という棒状の前にお香という形で、香料の多く採れたインドの生活に取り入れられました。インドから西洋へと渡り、香油や香水というかたちで広まり、日本へは仏教と共に伝わったとされています。

お線香をあげる場面について

線香をあげる意味

お線香をあげる場面は、供養を行なう場所によって様々です。また使用するお線香(お香)も異なってきますので、場面に応じたお線香(お香)を使用しましょう。大きく分けて葬儀(通夜・告別式)を行なう会場(寺院)や斎場・お仏壇・お墓と3つの場面に分かれます。使われるお線香(お香)について説明いたします。
お線香をあげる意味についてはこちら

【お線香をあげる場面】

①斎場であげる
②お仏壇であげる
③お墓であげる

①葬儀(通夜・告別式)で使用するお線香(お香)

葬儀で使用するお線香は主に抹香(まっこう)を使用します。抹香とは、葬儀や法事の時に行われる焼香で用いられるお香のことです。棒状のお線香とは違い粉末状のお線香を用います。

抹香に関しての詳しい商品はこちら
通夜と告別式の間で使用されるお線香について

通夜と告別式の間で使用されることが多いのが渦巻お線香です。燃焼時間が長い渦を巻いたお線香のことをいいます。

使用される理由として、通夜と告別式の間で使われる言葉に寝ずの番という言葉があります。通夜と告別式の間にお線香やろうそくの火を絶やさないようにします。

寝ずの番とは、お通夜の後にご遺族がご遺体を夜通し見守ることです。 一説によると“お通夜”という言葉は、寝ずの番の“夜通し”が由来とされています。

ほとけ様と過ごす最後の夜にあげるお線香として渦巻線香を用います。線香の香りも切らさないという意味で燃焼時間の長いお線香も同じ意味があります。

②お仏壇で使用するお線香について

仏壇に供えるお線香は、いまでは棒状のタイプが一般的で長いお線香や短いお線香、渦巻き型のお線香、コーン型のお線香があり、香りも様々です。白檀(びゃくだん)や沈香(じんこう)などをおもな材料とした伝統的な香りのお線香があります。

ラベンダーなどフローラル系のお線香の種類もございます。最近では、微香性の煙の少ないお線香を求める方もいらっしゃいます。自分の好みに合ったお線香を選び、香りによる安らぎを感じると共に、ほとけ様へ香食(こうじき)としてよい香りをお供えしましょう。

自宅用で使用する線香の詳しい商品はこちら

お線香の種類・香りの詳しい記事はこちら

③お墓で使用するお線香について

お墓で使用するお線香は、煙の多い杉お線香を使用することが多いです。お墓ではお仏壇のようにお線香を1本ずつ立てることは少ないので、束のお線香をひとつ持っていき家族で分け合って使うのが便利でしょう。
お線香に、お墓用・自宅用という決まりはなく、贈答用でいただいた香りのよいお線香をお墓用のお線香として使用しても問題ありません。大切なのは、ほとけ様のご馳走としてお線香をあげることが大切なのです。

基本的なお線香のあげ方について

線香をあげる意味

お線香をあげる際、直接ライターでつけるのではなく、ろうろくから火をつけます。お線香を複数本持っている場合は、まとめて火をつけましょう。宗派によって違いはありますが、日常にお線香をおげる際は、一般的なお線香のあげ方で問題ありません。そのポイントを紹介します。

  1. お仏壇の前で正座もしくは座って、ほとけ様に一礼する
  2. マッチでろうそくに火を灯し、お線香をかざして火をつける
  3. お線香を持つ手と逆の手で軽く扇ぎ、お線香の火を消す
  4. 香炉にお線香を立てる(本数・立て方は宗派により異なる場合がある)
  5. 手に念数をそえ、おりんを鳴らしてから合掌し深く一礼する
  6. ろうそくの火を静かに消す
  7. お参りの場所から離れます

仏教においてろうそくは、三具足(みつぐそく)の中のひとつとして扱われております。
ろうそくとお線香はセットであり、その役割は、この世とあの世を繋ぐ誘導や、邪気を取り払い、光明を与えてくれるなど、さまざまな意味を持ちます。

そのため、仏壇に向かいお線香をあげる前には、必ずろうそくをつける行為が必要です。三具足の3つめはお花になります。

覚えておきたいおりんの鳴らし方

おりんは「読経の際に鳴らすもの」であるので、鳴らさずに合掌したことが作法に反するということはありません。
日々の生活の中では、仏壇にお線香をあげた後におりんを鳴らして合掌する、季節のフルーツや頂きものなどをお仏壇にお供えする時に鳴らすなど、「お参りさせて頂きます」「お供え致します」という気持ちが届くようにおりんを鳴らし、お線香をあげることをほとけ様にお伝えしましょう。

お線香をあげる本数の違いについて

線香をあげる意味

宗派によってはお線香の本数など異なる場合もあります。しかし、宗派がわからない場合は、基本的なお線香のあげ方の手順で問題ありません。

宗派によるお線香のあげ方や本数の違いはあれど、もっともマナー違反とされるのは、直接マッチやライターなどでお線香に火をつけることです。

息を吹きかけてろうそくの火を消すなどはしないようにしましょう。お線香はろうそくの火から灯りを”いただく”という意味があり、大事な人やものに息を吹きかけるのは無作法とされていたからです。

※昔から火(灯り)は最も大切なものと扱われていた。灯りは、お仏壇のろうそく以外にもお盆提灯も同じ意味をもち、ほとけ様を照らす大切な役割があるのです。

代表的な宗派ごとのお線香の本数をご紹介いたします。


弔問などでお線香をあげる際、故人の信仰していた宗派に合わせるとより丁寧なので、できれば覚えておきましょう。

宗派 本数 立てる/寝かせる
天台宗・真言宗 3本 立てる
臨済宗・曹洞宗・日蓮宗 1本または2本 立てる
浄土宗 1本 2つ折りにして立てる
浄土真宗 指定なし 寝かせる

お線香をあげにいく弔問の時に気をつけておくこと

お線香をあげるという場面は、おくやみのお知らせを聞き、お世話になった方の家へいき、お悔やみのことばをいう弔問の場面があげられます。

親しい関係ならば家に伺うことの心配は少ないでしょうが、初めて伺う場合は不安も多く、弔問における心配ごとが出てきます。弔問におけるマナーや準備物などを知っておくと安心してお参りができます。ご不安ごとを解説していきます。

弔問にいく目安(葬儀後)について

葬儀や告別式が終わった後、3日~5日くらいあけてからご遺族に連絡して弔問に伺いたい旨をお伝えするのが一般的です。葬儀や告別式が終わった直後は、ご遺族は諸々の手続きや後片付けなどで忙しいため、落ち着いた頃合いを見計らって弔問するのが良いでしょう。
突然伺うと、先方も弔問客を迎える準備が整っておらず、ご遺族の心身に負担をかけてしまうおそれがありますので、事前連絡は大切です。できるだけ弔問先の予定を確認してからうかがいましょう。

弔問に行くときの服装について

葬儀の後に弔問に伺う場合は、落ち着いた印象の平服を着用します。弔問時は、喪服、カジュアルな服、派手な服は避けましょう。

平服とは、男性は落ち着いた印象を与える黒、紺、茶、グレーなどのダークスーツや、ジャケットとスラックスなどを指します。女性も同様に黒、紺、茶、グレーなどで派手な装飾のないアンサンブルやワンピース、子供であれば制服や、落ち着いた色のシャツとパンツ、ブラウスとスカードなどの普段着です。

弔問時の持ち物について

弔問時に、手土産を持って行くなどの決まりはありませんが、故人の供養のために用意するのであれば、お菓子・果物・お花などが一般的です。ほかにも、生前故人が好きだったものをご存知であれば、それをお供えするのも良いでしょう。ただし、あまり高価なお供え物や生もの、保存がきかないものなどは控えたほうが良いでしょう。

お香典(ふくさ・不祝儀袋)・数珠など

弔問時はお香典を持参するのが一般的です。しかし、家族葬で葬儀している場合、香典を受け取らないケースがあります。予め、香典を持ってお伺いしたい旨をお伝えし、ご遺族の意向を伺いましょう。平服での訪問ではありますが、葬儀の参列と変わらず、数珠は忘れずに持参しましょう。

親族や近い関係でない限り、弔問に訪れても故人の宗派がわからない場合が多いのではないでしょうか。宗派によって異なる細かい作法がわからなくても基本的な手順は同じなので、一般的な手順でお参りすれば問題はありません。

弔問できない時のギフトとしてのお線香

お線香には自宅用と進物用の2種類があります。進物用お線香とは自宅での普段使いのお線香ではなく、人に差し上げるお線香のことです。普段使いのお線香とは違い、包装やのしを掛けてお渡しします。進物とは、分かりやすくいうとお供え・ギフト・プレゼントのことを指します。

以前は、訃報を知り通夜や葬儀に参列するのが一般的でした。家族葬の増加により、葬儀に参列しないケースも増えてきています。葬儀後の弔問にもいけない方へ、ギフトとしてのお線香を選択されてはいかがでしょう。その場にいかなくとも想いを届けることを大切にしたいものです。当サイトからもご注文承っております。