- 仏壇(ぶつだん)…信仰の中心となる本尊(仏像)やご先祖様の位牌などを祀り、供養を行うための場所(台)。もとは、寺院にある「内陣(ないじん)※ご本尊を安置してある本堂のこと」をミニチュア化して一般家庭に持ち込むために作られた。
- 打敷(うちしき)…お仏壇をお飾りするための荘厳具の一つ。「内敷」や「打布」、「内布」とも呼ばれる。もともとは、お釈迦様が説法なさる時に仏弟子たちがお釈迦様のために座具を敷いたことが始まりと言われている。基本的には、年忌法要やお正月、春秋のお彼岸やお盆などの特別な行事の際に使用され、季節によってデザインが異なる。
Q1.打敷の種類や素材について詳しく教えてください。
打敷の種類や素材について詳しく教えてください。
A.種類は主に各宗派の宗紋入りタイプと季節別タイプの2種類があり、素材は主に正絹と人絹の2種類があります。
打敷には、大きく分けて2つの種類があます。1つ目は各宗派の宗紋が入ったタイプで、浄土真宗では主に逆三角形の打敷を使用し、その他の宗派では四角形の打敷を使用します。
2つ目は、夏用・春用と季節ごとに分かれているタイプで、鳳凰・蓮などの様々な絵柄のものがあります。
素材については、主に正絹と人絹の2種類があり、デザインによっては金襴や綿が使用されています。
Q2.仏壇に打敷を敷く際の、正しい使い方を教えてください。
仏壇に打敷を敷く際の、正しい使い方を教えてください。
A.年忌法要やお正月、春秋のお彼岸やお盆などの特別な行事の際に用い、季節に合わせて使い分けるのが正式な使い方です。
打敷は、基本的には毎日使用するものではなく、年忌法要やお正月、春秋のお彼岸やお盆などの特別な行事の際に使用します。主に夏用と冬用といった形で季節別に作られているため(素材やデザインが異なる)、季節に合わせて使い分けるのが正式な使い方です。
また、お悔みがあった際には、忌中(四十九日目)の期間中は打敷を裏返すなどして白い状態でお飾りする慣習があります。