- 法事…法要(僧侶による読経などにより供養を営むこと)の後に行われる会食までを含めた一連の行いのこと。
- お布施(おふせ)…読経や戒名をいただいた際などに、謝礼として僧侶へ金銭をお渡しすること。本来は、他者に財物または慈悲の心を施す、「布施」という仏教修行を指す言葉。
Q1.百箇日のタイミングでも、四十九日法要と同様にお寺でお経をあげていただくべきでしょうか?
また、あげていただく場合のお布施相場を教えてください。
先日父の四十九日法要を終え、次は百箇日にごく親しい親族のみでお墓参りをしようと検討していますが、この際にも四十九日法要と同じようにお寺でお経を上げていただいた方がよいのでしょうか?
また、あげていただくとしたらお布施はいくらくらい包むべきでしょうか?
A.絶対ではありませんが、可能であれば行っていただいた方がご供養になるでしょう。
その場合、一般的な相場は3~5万円あたりとされています。
百箇日の節目で行う法要は「百箇日法要」と呼ばれます。菩提寺があれば、住職にもご相談いただくことをおすすめします。
また、お布施に関してはお寺のお考えによって相場が異なるため、大きく異なる場合もございます。そのほか、ご宅にお呼びしたりお昼時にお呼びする際には別途「御車代」や「御膳料」が必要になる場合もあります。
Q2.ご住職に百箇日法要のお礼をする際、何をお渡しするのが適切なのでしょうか?
ご住職に百箇日法要のお礼をする際、何をお渡しするのが適切なのでしょうか?四十九日法要の際には、お布施と一緒に引出物(かまぼこやお菓子など)をお渡ししましたが、お金だけの方がいいのでしょうか?
A.基本的には「お布施」のみをお渡しいただくのが一般的ですが、別途引き出物のお菓子などもお渡しいただいても失礼には当たりません。
Q3.ご住職へ一周忌法要のお礼として別途お食事代を差し上げる際、表書きは何と書けばよいですか?
また、お布施の正式な渡し方があれば教えてください。
父の一周忌法要を自宅で行います。その際、ご住職にはお布施と御車代の他に別途お食事代も差し上げたいのですが、表書きは何と書いたらよいのでしょうか?
また、お布施の正式な渡し方もあれば教えてください。(例えば、法要の引き出物も用意している場合、お金と一緒にお渡しするものなのでしょうか?)
A.お食事代の表書きは「御膳料」です。
お布施は、タイミングのいい時を見計らって、切手盆またはふくさの上に乗せてお渡しいただく形が丁寧です。
ご住職が法要後の会食にご参加できない場合や、こちらが都合上お食事をご用意できない場合にお渡しするお食事代は、「御膳料」という表書きになります。
また、お布施をお渡しする際に絶対的な決まりはありませんが、最初にご挨拶した際、またはご住職がお帰りになる際などに、切手盆またはふくさの上に乗せてお渡しいただく形が丁寧です。
なお、引き出物がある場合には一緒にお渡しいただいても構いません。
Q4.法要のお布施をお渡しする際は、お盆とふくさを使ってお渡しする形で問題ないですか?
また、ふくさに家紋が付いている場合の向きについても教えてください。
お寺の都合がつかないため、四十九日法要を兼ねた三十五日法要を営むことになりました。以前、実家(大阪)では、塗りの盆とふくさを使用してお布施と御車代をお渡しした記憶しておりますが、今回も同様に行って問題ないですか?
また、ふくさには家紋がついていますが、どのような向きでお渡しするべきででしょうか?
A.仰る通り、切手盆とふくさを用いてお渡しいただく形で問題ございません。
また、家紋が付いている場合には、ご住職から見た時に家紋が正しく見える向きで差し出してください。
Q5.法事の際にご住職にお渡しする「御膳料」や「お車代」などを入れる袋は、仏事用のものを使えばよいのでしょうか?
法事の際にご住職にお渡しする「御膳料」や「お車代」などを入れる袋は、仏事用のものを使えばよいのでしょうか?
A.ご自身で表書きを書かれる場合には、白無地の袋であれば必ずしも仏事用でなくとも構いません。