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お仏壇のろうそく立て(火立)の選び方|おしゃれ・安全な種類を紹介

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お仏壇のろうそく立て(ローソク立て・火立)は「仏の三大供養」の一つで、お供えに欠かせない重要な仏具です。宗派や地域によって色や形に決まりがあります。
このページでは、ろうそく立ての種類・選び方のポイントを中心に、ろうそく立てが必要な理由、安全に使用するための注意点、代用品や掃除方法を解説します。

ろうそく立てはなぜ必要?

お仏壇へのお参りのイメージ画像

ろうそく立ては、香炉や花立と同様、お仏壇のお参りに欠かせない仏具です。なぜろうそく立てが必要なのか、理由を詳しく解説します。

ろうそく立てとはどのような仏具?

ろうそく立て(火立)の写真

お仏壇の「ろうそく立て」は、ろうそくの火(「灯明(とうみょう)」)をお供えするために用いられるお仏具です。針にろうそくを立てて火を灯します。「火立(ひたて)」「燭台(しょくだい)」とも呼ばれます。

正式には一対(二つ)お飾りしますが、コンパクトなお仏壇の場合は一つでも構いません。

ろうそく立ては、お線香をお供えする「香炉」、生花をお供えする「花立」と合わせて「仏の三大供養」と呼ばれており、ご供養に欠かせない重要なお仏具の一つとされています。

◆仏の三大供養とは

生花は仏様の慈愛と忍耐を、灯明は仏様の智慧と慈悲を表し、香(お線香・焼香)はお参りする人の身を清めると言われています。お供え物の中でも特に重要で、最低限揃えるべきとされている三点です。

お仏壇にろうそくを灯す意味

ろうそく立てはお線香に火を付けるための仏具と思われがちですが、ろうそくの火そのものがお供え物であり、ご供養において重要な意味を持ち合わせています。ここでは、お仏壇にろうそくを灯す意味・理由をご紹介します。

「仏様の智慧と慈悲」の象徴であるため

日本へろうそくが伝えられたのは6世紀後半で、仏教の伝来とともにやってきました。当時は電気もなく、ろうそくは大変貴重な物だったため、暗闇を照らす灯明は非常に重要で神聖なものと考えられていました。

灯明が暗闇を照らすように、仏様の教えが全ての人の心の闇を照らし出し、迷いや苦しみを取り除いて救済することから、灯明は仏教において「仏様の智慧」を表したものとされています。
また、ろうそくの熱が「仏様の慈悲(優しい心)」を表し、お参りする人の心をあたため、慰めてくださるともいわれています。

仏様の教えを体現するため

ろうそく立ては左右一対で飾るのがより丁寧なお供えの仕方ですが、それにも理由があります。それぞれの灯りは「自灯明」、「法灯明」と呼ばれます。自灯明は「自分を信じること」、法灯明は「真理(正しさ)を頼りにすること」を意味します。つまり、「人の意見や考えに左右されず、正しさを頼りとし、自ら考え自分を信じて精進するように」という仏様の教えを表しています。

また、ろうそくの火はいずれ燃え尽きて消えることから、仏様が私たちに「無常(いつまでも変わらないものはないという考え)」を教えてくださっているとも考えられています。

故人様が現世に戻られる際の目印とするため

ろうそくの灯りは、お盆などに故人様・ご先祖様が迷わずに現世に来るための目印(道しるべ)になるといわれています。そのため、お盆にはお仏壇のろうそくだけでなく盆提灯を灯して華やかにお迎えします。

お仏壇用ろうそく立ての選び方

荘厳仏具

お仏壇のろうそく立ては陶器や真鍮など様々な素材で作られており、近年は家具調のお仏壇にも似合うおしゃれなモダンデザインのろうそく立ても販売されています。
ここではろうそく立てをどのような基準で選ぶべきか解説し、人気の商品と宗派による違いについてご紹介します。

ろうそく立てはお仏壇の大きさに合わせて選ぶ

ろうそく立てを選ぶ基準は様々ですが、まずはお仏壇の大きさに合ったサイズを選ぶことが重要です。お仏壇に対してろうそく立てが大きすぎる場合、火災の恐れがあるためです。

◆お仏壇別 ろうそく立てのサイズの目安

  • 上置き型…10cm未満
  • 床置き型…15cm未満

※宗派によってろうそく立てのサイズに差があるため、上記の限りではありません。
※ろうそく立ての寸尺表記は、底から受け皿の上部までの寸法を示しています。総丈ではないため注意しましょう。

お仏壇を新調される方は、仏具セットがおすすめ

お仏壇の新調などで仏具一式を揃えられる場合は、ろうそく立てを含む仏具セット(「具足(ぐそく)」)がおすすめです。必要な仏具を同じデザインで揃えることが可能です。

ここでは特に人気の高い仏具セットをデザイン別にご紹介します。

※宗派や地域により、使用する具足の形・色・種類が異なります。特に浄土真宗の場合は注意が必要です。詳しくは「宗派によるろうそく立ての違い」で解説しています。

伝統型の仏具セット

昔ながらの伝統的なデザインの仏具セットをご紹介します。いくつか種類がありますが、代表的なものは「三具足(みつぐそく)」「五具足(ごぐそく)」です。

「三具足」とは、香炉、ろうそく立て(火立)、花立の三つの仏具一式です。
「五具足」とは、三具足のろうそく立てと花立を一対にした五つの仏具一式です。

日常のお参り時は三具足で問題ありませんが、法事など特別な場面では五具足を用いることもあります。

◆お仏壇への具足の置き方

  • 三具足の場合
    中央に香炉、香炉の向かって右側にろうそく立て、左側に花立を置きます。

  • 五具足の場合
    ろうそく立てと花立を左右一対で置きます。

■お仏具の飾り方について詳しくはこちら

お仏具の飾り方の基礎知識

宗派やお仏壇の大きさに合わせた仏具の飾り方について、詳しく図解しています。

モダンデザインの仏具セット

洋室やリビングにもなじむ、モダンデザインの仏具セットをご紹介します。陶器や真鍮だけでなく、ガラス製の仏具などもあります。
ろうそく立て、香炉、花立、仏飯器(ご飯の器)、湯呑、線香差がセットになった「六具足(ろくぐそく)」が代表的です。

お買い替えしやすい単品商品

ろうそく立てのみお買い替えの場合など、お求めやすい単品商品もお取り扱いしております。

葬儀後、四十九日法要までは白い陶器製のろうそく立てが使われることが多く、法要後に真鍮製などの仏具に買い替えることが一般的です。真鍮製は陶器製に比べて値段が上がりますが、重みがあり倒れづらく、破損の恐れも少ないためおすすめです。

宗派によるろうそく立ての違い

浄土真宗では、色や形に特徴があるろうそく立てを用います。

  • 浄土真宗本願寺派(西)
    宣徳色(せんとくしょく)または黒など色付のろうそく立てを使用します。
    ※宣徳色…中国・明の宣徳時代に作られた銅器に多く見られる色調で、茶・こげ茶に近い色合いです。

  • 浄土真宗真宗大谷派(東)
    鶴と亀をモチーフとした金色のろうそく立て(鶴亀火立)を使用します。

近年は、モダン仏壇やコンパクト仏壇の登場により、仏具のデザインも多種多様になりましたが、原則的には宗派の決まりに則ったお飾りをします。浄土真宗でモダンデザインの仏具を使用したい場合などは、菩提寺へ事前に相談されることをおすすめします。

ろうそく立ての購入場所

お仏壇用のろうそく立ては、仏壇・仏具店に数多く取り扱いがございます。宗派やお仏壇の大きさに合ったものを選ぶ場合、店舗スタッフと相談しながら選ばれることをおすすめします。
>>最寄りのはせがわ店舗を探す

他にも、ホームセンターや100円均一ショップ、インターネット通販でも購入が可能です。大きすぎるろうそく立ては火事の原因にもなるため、必ずサイズを確認してからご購入ください。
>>はせがわオンラインショップはこちら

灯明のマナーと使用上の注意点

注意に関するイメージ画像

ろうそく立てを使用する上で、守りたい作法と安全上の注意点があります。ここでは、マナーに則り、お仏壇で安全にろうそく立てを使用するためのポイントと注意点、火災防止に有効な仏具をご紹介します。

ろうそくの火の消し方・マナー

ろうそく消しの写真

お仏壇のろうそくの火は手で扇いで消すか、火を消すための仏具(火消し・ローソク消)を使用します。
息で吹き消すのは避けましょう。
人間の口から出る息は、仏教では「不浄(穢れたもの)」とされているため、お仏壇のろうそくを吹き消す行為は仏様やご先祖様に失礼にあたると考えられています。

>>ライター・火消し一覧はこちら

ろうそくの火による火災を防ぐための注意点

ろうそく立てを使用する際は下記の点に注意しましょう。

  • ろうそく立てより大きいろうそくの使用は控える
    ろうそくが大きすぎると、ろうそく立てが不安定になり倒れる可能性があります。日常的なお参りに使用するろうそくは、5~15分程度で消える小さめなろうそくの使用がおすすめです。

  • ろうそく立ての上部に何もないことを確認する
    火を付けたろうそくの上部は、直接火が当たっていなくても高温です。お仏壇の内部でろうそくを付けると、上部が燃えることがあります。ろうそく立ては薄引き出し(膳引き)の上に置き、上部に何もないことを確認して火を付けましょう。

    ろうそく立て使用上の注意

  • 必ず火を消してからその場を離れる
    ろうそくの火はつけっぱなしにする必要はなく、お参りが終了したら消して構いません。安全のためにも必ず火を消してから立ち去るようにしましょう。

火災防止のための仏具

ろうそく立ての転倒などによる火事を防ぐために有効な仏具をご紹介します。

安心の電池・電気式ろうそく

火災の心配がある場合や施設への入居などで火が使えない場合、電池・電気式ろうそくの使用がおすすめです。スイッチを押すことでLEDの灯りが点きます。小さなお子様がいるご家庭や高齢の方も安心して使用できます。

防火性の仏壇マット

仏壇マットの写真

ろうそく立てや香炉の下に防火性の仏壇マットを敷いて使うと、万が一の場合でも火が燃え広がりづらくなります。お仏壇の大きさに合わせて自由にカットできるタイプが使いやすくおすすめです。

>>仏壇マットはこちら

ろうそく立ての代用品・DIYの方法

ろうそくの写真

ろうそく立てがない場合、代用品を手作り(DIY)する方法をご紹介します。ただし、代用品は安全性の問題が生じる可能性がありますので、一時的なご使用に留め、基本的には既製品をご使用ください。

日用品でろうそく立てを手作りする方法

  • 画鋲を使用する
    画鋲の針にろうそくを立て、使用する方法です。倒れにくい小さいろうそくをご使用ください。

  • アルミホイルを成形する
    ろうそくの下部をアルミホイルで包み、アルミホイルの底を平らにしてろうそくを立たせるようにします。

代用品・手作り(DIY)の注意点

ろうそくの大きさや置き場所によっては不安定になり倒れる可能性がありますので、不燃性のコップ・小皿・プレートなどに乗せて使用されることをおすすめします。

ろうそく立てのお手入れ・掃除

溶けたろうそくの画像

ろうそく立てを使用し続けていると、針や受け皿の部分にろうが固まってしまうことがあります。そのまま使用し続けているとろうそくが不安定になり、思わぬ事故に繋がる恐れがありますので、こまめにお手入れしましょう。
ここでは、ろうそく立てに付着したろうの取り除き方について詳しく解説します。

ろうの取り除き方

ろうが固まって取れない場合、ろうが付いている部分を60℃以上のお湯に浸すと取り除きやすくなります。芯糸の燃えカスが付いている場合も、必ず取り除きます。仏具に付いた水分は錆びの原因になりますので、きれいにふき取りましょう。

また、ろうそく立ての種類によっては、針の部分だけ取り外してお手入れができるタイプもあります。(針の部分を手で回すとねじのように取り外しできます。)

先の尖ったものでろうを取り除こうとすると仏具を傷つける原因となりますので避けましょう。

よくある質問

よくある質問のイメージ画像

ろうそく・ろうそく立てに関する2つの質問について回答します。

Q1. 赤ろうそくの使用タイミングを教えてください。

宗派によっては、白いろうそくの他に赤いろうそくをお仏壇に使用する場面があると聞きました。赤いろうそくを使用するタイミング、宗派、意味などを教えてください。

A. 赤色(朱色)のろうそくは、一般的におめでたい場面で使用されます。主に浄土真宗で使用されています。

厳密な決まりはありませんが、主に下記のような場面で使い分けられます。

Q2. ペット仏壇専用のろうそく立てや仏具はありますか。

A. はい。ペット用の小さくてかわいいデザインの仏具も数多く販売されています。

ペット用キャンドルの写真

はせがわではペットのご飯をモチーフにしたキャンドルなど、ペット用の仏具・お供え物も多数取り揃えております。

>>ペット用キャンドルはこちら