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葬儀全般のよくある質問と用語集(生前葬・家族葬・社葬)

葬儀全般のよくある質問と用語集(生前葬・家族葬・社葬)

生前葬・家族葬・社葬などの各種葬儀に関する疑問に対して、お仏壇のはせがわが詳しくお答えします。葬儀の種類や、葬儀の種類別の実施内容、服装や香典などの参列マナーについても用語集とともに解説しています。

葬儀に関する用語集

仏花と焼香炉

  • 葬儀(そうぎ)
    ご家族やご友人、知人などが故人様のご冥福を祈り、死者を葬るために行う儀式のこと。故人様との最期のお別れの場としての意味も持つ。

  • 生前葬(せいぜんそう)
    送られる側の人が、生前のうちに自分自身で営む葬儀のこと。宗教的な儀式を行うことはまれで、「元気なうちに、今までお世話になった方への感謝の気持ちを伝えたい」といった場合にお別れ会のような形で開かれることが多い。

  • 家族葬(かぞくそう)
    葬儀に参列いただく方の人数を事前に限定し、家族や親族、故人様と親しかった友人などの少人数でお見送りする葬式のこと。

  • 社葬(しゃそう)
    会社が運営主体となって執り行い、会社が費用負担する葬儀のこと。一般的には、会社の経営陣や、企業に大きく貢献した方が逝去された場合を対象に行う傾向にあるが、必ずしも大規模な葬儀になるわけではなく、家族経営の会社などの場合にはごく小規模で行うこともある。近年は、近親者のみで内々に通夜~火葬まで済ませ(密葬)、後日一般向けに社葬を執り行う場合も増えてきている。

  • 香典(こうでん)
    お香やお花の代用として、故人の霊前にお供えする金銭のこと。遺族をいたわる心の表れでもある。

生前葬に関する疑問

仏花と葬儀場

Q1.生前葬を済ませ、実際に亡くなった際には通常の葬儀とどのような部分が変わりますか?

昨年生前葬を行なったのですが、実際に亡くなった際には、一般的な葬儀とどのような部分が変わってくるのでしょうか?

A.生前葬を行った場合、基本的にはお通夜や葬儀・告別式は省略される形になりますが、その他は通常の葬儀とほぼ同様です。

生前葬を行った場合、基本的にはお通夜や葬儀・告別式は省略される形になります。その他、ご臨終から納棺、出棺から火葬、ご納骨までの一連の流れは通常の葬儀とほぼ同様です。残されたご家族にご迷惑をかけないためにも、エンディングノートなどを使用して、実際に亡くなってからのプランを事前に計画されておいた方が安心です。

Q2.生前葬を行う場合、具体的にどのようなことを行いますか?また、相場はいくらくらいでしょうか?

「終活」の取り組みとして生前葬を行おうかと思っているのですが、具体的にどのようなことを行うのか、また費用相場などを教えてください。

A.生前葬の内容には特に決まりはありませんので、「お世話になった家族やご友人を招き、感謝の気持ちを伝える」という趣旨のもと、 自由にお決めいただけます。

生前葬の内容には特に決まりはありませんので、「お世話になった家族やご友人を招き、感謝の気持ちを伝える」という趣旨のもと、 自由にお決めいただけます。一般的な生前葬では、会場はホテルの宴会場や飲食店などを利用し、下記のような内容で行われることが多いです。

・乾杯と会食、主催者様(ご本人)や参加者様からのスピーチ
・参加者様からのプレゼントや花束の贈呈
・主催者様の人生を振り返る写真の投影や映像の上映
・主催者様の思い出の曲や好きな曲を一同で合唱
・ビンゴやカラオケなどの余興タイム

また、費用に関しては内容や規模によって大きく異なりますので、これといった目安はございませんが、最低限、案内状などの物品、会場費、運営スタッフの人件費はかかるかと存じます。

Q3.世間的に、生前葬にはよくないイメージがあるものでしょうか?

テレビで生前葬のことを知り、私も行ってみたいと思っているのですが、知人からは「あまりよい印象がない」と言われました。世間一般では生前葬はよくないイメージがあるものなのでしょうか?

A.まだ主流な儀式ではございませんので、中にはよく思わない方もいらっしゃるとは存じますが、近年は「終活」の一環として生前葬も注目されており、一概によくないイメージがあるわけではないかと存じます。

まだ主流な儀式ではございませんので、中にはよく思わない方もいらっしゃるとは存じます。

しかし、近年は「終活」の一環として、生前にお世話になった方々へ感謝の気持ちを伝えることができる「生前葬」も注目されていますので、一概によくないイメージがあるわけではないかと存じます。

実際に行う際には、事前に参列者へご配慮を行った上で、丁寧に手順を踏んでいただければ、誤解を生まずに段取りよく執り行うことができるでしょう。

Q4.生前葬に参列する際、服装や香典に決まりはありますか?

友人の生前葬に参列することになりましたが、初めてのため基本がよく分かりません。当日の服装や香典はどうしたらよいのでしょうか?

A.生前葬の場合は、服装はカジュアルスタイル、香典は「会費」という形でお渡しする場合が多いです。ただし、主催者のお考えによって大きく異なります。

生前葬の場合は通常の葬儀とは異なり、主催者が健在ということや、しんみりせず明るく行いたいなどのご意向が多いです。そのため、服装については喪服ではなくカジュアルスタイル、香典に関しては「会費」という形でお渡しする場合などがあります。

ただし、主催者のお考えによって大きく異なりますので、事前に直接お問い合わせておかれるとよいかと存じます。

家族葬に関する疑問

お供えとお参り道具が飾られた葬儀場

Q1.家族葬を行うにあたり、事前に注意すべきことはありますか?

亡くなった父のエンディングノートに「しめやかに家族葬で送ってほしい」との言葉が書かれていました。本人の気持ちを尊重したいのですが、家族葬を行うにあたり事前に注意が必要なことなどがありましたら教えてください。

A.特に注意点はございませんが、事前にご家族でよく話し合うことが大切です。

家族葬を行う際にあたっては特に注意点はございませんが、葬儀が終わった後のことを気にかけていただくとよいかと存じます。

家族葬は少人数にのみ通知して行うため、後から訃報を知ったご友人や知人の方が、複数回にわたってご自宅にお参りに来られる可能性が高く、葬儀後の対応が大きな負担となってしまうことも少なくありません。

そのため、故人様のお気持ちを尊重して本当に家族葬にするかどうかは、ご家族内での事前のお話合いが大切になります。

Q2.親族へ家族葬の連絡をどれくらいの範囲で行うべきでしょうか?

家族葬を行うのですが、親族への連絡はどれくらいの範囲で行うべきでしょうか?

A.具体的な決まりはありませんが、基本的には、ご親族に限らずにとくに近しい間柄だった方を中心にお声がけをされるとよいかと存じます。

ご家庭によってご事情が異なりますし、故人様やご遺族のご意向にもよるため、家族葬を行うにあたっての具体的な決まりはありません。基本的には、とくに近しい間柄だった方を中心にお声がけをされるとよいかと存じます。

なお、「家族葬」と言っても必ずしもご家族やご親族に限定されるわけではありませんので、故人様と生前親しかったご友人や知人などもお呼びいただいても問題ございません。

Q3.家族葬を行う際、一般の葬儀と同様にお香典や供花はいただいて問題ないですか?

家族葬を行う際、一般と葬儀と同様にお香典や供花をいただいても問題ないのでしょうか?個人的には申し訳ない気持ちがあるため、場合によってはすべて辞退しようかとも考えておりますが、いかがでしょうか。

A.一般的な葬儀と同様にお香典や供花をいただいても問題ありませんが、まずはご家族でご相談の上どうするか決められることをおすすめします。

家族葬とはいっても一般的な葬儀と特別な違いはございませんので、お香典や供花をいただいても問題ありません。

とはいえ、辞退を希望されるご遺族は多いので、まずはご家族でご相談の上どうするか決められることをおすすめします。もし辞退される場合は、失礼のないよう、事前に香典辞退の旨を記した案内状を参列者様にお送りされるとよいでしょう。

Q4.自宅で家族葬を行うことは可能でしょうか?

母が亡くなった場合には家族葬を検討しており、その際に参列いただくのは、家族と親族、父の友人などのごく親しい20名ほどを見込んでいます。それを踏まえて、長年過ごした家の中で見送ってあげたいと思うのですが、自宅で家族葬を行うことは可能でしょうか?

A.自宅で家族葬を行うことは可能ですが、集合住宅にお住まいの場合には、事前に管理会社などからご承諾いただく必要があるかと存じます。

自宅で家族葬を行うことは可能です。ただし、 お住まいがマンションなどの集合住宅の場合には、事前に管理会社などにご相談いただき、ご承諾いただく必要があるかと存じます。

また、参列者の数や祭壇のレイアウトの都合によっては家具を移動する必要がある場合もありますので、ご自宅の状況を事前に葬儀社様へご相談されるとよいでしょう。

Q5.家族葬は、僧侶を招かずに式を執り行うものですか?

無宗教で葬儀を営みたいと思っているのですが、家族葬にした場合ならば、お寺から僧侶を招かずに式を執り行って問題ないのでしょうか?

A.「家族葬」に関わらず、どのような葬儀スタイルであっても絶対的な決まりはなく、自由な形で式を執り行うことが可能です。

「家族葬」とは、あくまでも葬儀や告別式に参列していただく方の範囲を限定した葬儀の形というだけですので、式自体に厳密な決まりはありません。

そもそもとして、どのような葬儀スタイルでも自由な形で式を執り行うことが可能ですので、お世話になる葬儀者様に無宗教で行いたい旨をお伝えいただくとよいかと存じます。

Q6.お世話になった方の葬儀が家族葬で行われます。せめてお焼香だけでもあげたいと思いますが迷惑にあたりますか?

生前に大変お世話になっていた方が亡くなったのですが、ご葬儀は家族葬で行うそうです。せめてお焼香だけでもと思うのですが、それでもやはりご迷惑になってしまうのでしょうか?

A.ご迷惑になるかはご遺族様のお考え次第ではありますが、まずは故人様にお世話になっていたことをお伝えし、その上で弔問したい旨をご相談されるとよいでしょう。

家族葬は、必ずしもご身内だけしか参列できないという決まりではありません。ですので、まずは故人様にお世話になっていたことをお伝えし、その上で弔問したい旨をご相談されるとよいでしょう。

ただしお申し出の際は、ご遺族様にも様々なご事情やご意向があることを踏まえ、ご配慮いただくことが大切です。

Q7.家族葬と密葬は、具体的にどういった点が異なるのでしょうか?

私の父は、自身の葬儀については「しめやかに、なるべく人に迷惑をかけないように行いたい」という考えを持っており、家族葬か密葬(みっそう)という形にしたいと話しています。そこでご質問ですが、この2つのは具体的にはどういった点が異なるのでしょうか?

A.葬儀単体で成立するかどうか、という点が異なります。

どちらも、一般の方に故人様の逝去を伏せ、参列者を限定して小規模で執り行う葬儀全般のことを指しますが、「密葬(みっそう)」は、大規模な葬儀が必要な場合に選択されることが多い葬儀スタイルです。ご逝去後、まずはごく内輪で密葬(通夜・葬儀)と火葬を行い、その後別途「本葬(ほんそう)」やお別れ会などをセットで行う形が一般的です。

それに対して「家族葬」は、家族や親しい方だけで行われる少人数の葬儀のことを指し、単体で成立する葬儀スタイルになります。

Q8.家族葬でお呼びしていない方から香典や供花をいただいた場合、辞退せずいただいてもよろしいでしょうか?

家族葬の形式で葬儀を営む場合、お呼びしていない方からのお香典や供花は辞退することが多いと聞きますが、贈られる方の気持ちを考えると辞退をするのが申し訳なく感じます。この場合、辞退せずにいただいてもよろしいでしょうか?

A.ご香典や供花は、先方様からのお心遣いでお渡しくださるものですので、家族葬だからといって辞退はされなくても問題ございません。

逆に、もしもご辞退をご希望される場合には、事前に案内状などで参列者にお知らせをする必要がございます。

Q9.家族葬を営むにあたり、あまり付き合いがなかった親戚にもお声がけするべきでしょうか?

父の家族葬を執り行うことになりましたが、あまり親しくない母方の親戚もお招きすべきか悩んでいます。過去にトラブルなどがあったわけではありませんが、突然お声がけしても失礼にあたらないか心配です。

A.お母様のご親戚筋ということであれば、家族葬にお招きするかどうかは別として、最低限きちんとお声掛けはなさるべきかと存じます。

家族葬は、基本的には親族や生前故人様と親しかったご友人などで行いますが、明確な決まりはありません。

しかし、お母様のご親戚筋ということであれば、家族葬にお招きするかどうかは別として、最低限きちんとお声がけはなさるべきかと存じます。

Q10.家族葬を行う際、菩提寺にも事前にお知らせしておくべきでしょうか?

「葬儀はなるべく簡素な形にしてほしい」という遺言を受け、家族葬を検討していますが、菩提寺にもそのことをお知らせしておくべきでしょうか?

A.菩提寺があるのでしたら、まずは一度お知らせとご相談をされた方がよいかと存じます。

菩提寺によっては葬儀の形式にもお考えがある場合もございますし、どちらにしても葬儀後の納骨や法要などでお世話になりますので、まずは一度お知らせとご相談をされた方がよいかと存じます。

社葬に関する疑問

椅子が並べられた葬儀場

Q1.通夜と社葬の両方が行われる場合、どちらに出席すべきですか?

仕事でお世話になっていた会社の社長の訃報を聞き、お通夜に足を運ばせていただこうと思いましたが、社葬も行うと伺いました。この場合、どちらに出席したほうがよいのでしょうか?

A.基本的には一般の方向けに営まれる「社葬」のみに参列される形でよいかと存じます。

社葬を営む場合、事前にお身内だけで葬儀を済ませた(密葬した)上で、後日一般の方向けに社葬を執り行うという形が一般的です。ですので、公私ともに特別親しかったご関係でなければ、基本的には社葬のみに参列される形でよいかと存じます。

Q2.会社の代表を務めていた父が亡くなった場合、社葬を執り行うべきでしょうか?

会社の代表を務めていた父が、現職のまま他界しました。社員数100人に満たない中小企業ですが、取引先や交流のある大企業の重役様も多いため、社葬を執り行うものか悩んでいるのですが、どうしたらよいでしょうか?

A.会社の代表のご逝去の場合であれば、一般的には「社葬」を営まれた方がよいかとは存じます。

しかし、参列者様へのご対応などに追われ、ご遺族様がお別れの時間をしっかり持てないなどの問題から、近年は、会社とご遺族が合同で執り行う「合同葬(ごうどうそう)」を選択するケースも増えています。お世話になる葬儀会社様へ一度ご相談いただくとよいでしょう。