喪中欠礼に関する基礎知識

喪中欠礼に関する基礎知識
「喪中欠礼」に関する基礎知識をご紹介します。
  • 喪中(もちゅう)…忌中を含む、亡くなられてから一周忌までの期間のこと。その後は「喪明け(もあけ)」となる。
  • 喪中欠礼(もちゅうけつれい)…喪中(近親者に不幸があって喪に服している期間中)の間、結婚式や祝宴などのお祝い事の出席や、神社仏閣への参拝、お正月の年始参り、年賀状などを控えること。
  • 喪中はがき…喪中の欠礼を事前に知らせるはがきのこと。「年賀欠礼状」などと呼ぶ。

 

初七日まで 年賀欠礼状

没後1年以内に新年を迎える場合には、ほとんどの宗派の場合、年賀欠礼のあいさつが必要です。ふつう11月下旬から12月上旬までに届くように「喪中につき年賀のあいさつを失礼させていただきます」という内容の年賀欠礼ハガキを投函します。
その際、「誰の喪に服しているか」を明確に書くことが肝要で、葬儀を知らなかった人への死亡通知にもなります。

 

Q1.喪中による年賀欠礼の該当者は、どの範囲まででしょうか?

別世帯に住んでいた実弟がなくなり、喪中のため年賀は欠礼しようと考えているのですが、別世帯の場合は該当しないのではないか?と指摘を受けました。年賀欠礼の該当者は、どの範囲までのことを指すのでしょうか?

A.二親等以内の親族を目安として出すのが一般的といわれています。

喪中欠礼のはがきは、二親等以内の親族を目安として出すのが一般的といわれています。世帯を別にしている場合であっても、ご兄弟を亡くされているのであれば出された方がよいでしょう。

 

Q2.喪中欠礼のはがきに出産報告を書き添えても大丈夫でしょうか?

今年長男が産まれたのですが、年賀欠礼状を送る際、はがきに出産報告を書き添えても大丈夫でしょうか? 

A.欠礼はがきは「弔事」にあたりますので、「慶事」であるご出産報告は書かれない方がよいかと存じます。

絶対的な決まりはありませんが、欠礼はがきは「弔事」にあたりますので、「慶事」であるご出産報告は書かれない方がよいかと存じます。特にご長男誕生のお知らせですから、できれば別にご報告いただいた方がよいでしょう。

 

Q3.実母が亡くなった場合、喪中はがきを出す範囲の目安とされる「二親等」は誰から誰までを指しますか?私の夫は喪中はがきを出すべきですか?

実母が亡くなり、喪中はがきを出すことになりました。一般的には「二親等」までの範囲を目安として送るようですが、誰から誰までを指しますか?また、私の夫は喪中はがきを出すべきでしょうか?

A.ご本人から見てお母様が「父母・配偶者・子・兄弟姉妹・祖父母・孫」までの範囲に当たる場合には、一般的に喪中となります。
よって、ご主人様も対象となりますが、地方や家の習慣などによっても異なる場合がございます。

「一親等」はご本人の父母・配偶者・子、「二親等」はご本人の祖父母・兄弟姉妹・孫までの範囲を指します。ご本人から見て亡くなられた方(お母様)がこの範囲に当たる場合には、一般的に喪中となります。

 

Q4.喪中はがきの差出人名は、家族の連名を入れても問題ありませんか?

母方の祖母が亡くなったため喪中はがきを送りたいのですが、差出人名は家族皆の名前を連名で入れても問題ありませんか?

A.家族ぐるみでお付き合いがあった方へ贈られる場合であれば、ご家族皆様を連名で入れられても問題ないかと存じます。

 

Q5.喪中はがきの差出人を夫婦連名にする際の、正しい書き方を教えてください。

喪中はがきを出す際、差出人を夫婦連名にしようと思うのですが、名前の文字数が異なる(夫が一字、妻が二字)の場合、名前の上を揃えて書く形でよいのでしょうか?正しい書き方があれば教えてください。

A.文字位置には特に決まりはございません。

喪中はがきも、一般的なはがきなどの書き方と同様に、実際に書かれてみてバランスのよい方に合わせていただき問題ありません。

 

Q6.葬儀を1月初旬に行った場合、来年の年賀状は喪中扱いになりますか?

昨年の大晦日に実母が亡くなり、1月初旬に葬儀を行いました。この場合、来年の年賀状は喪中扱いになりますか?

A.来年のお正月は、通常通り年賀状をお出しいただいて問題ないかと存じます。

喪中はがきは、「喪中のためお年賀のご挨拶ができず申し訳ございません」ということをお伝えするためのものです。一般的な喪中期間は1年間となりますので、大晦日にお亡くなりになった場合には、来年のお正月は通常通り年賀状をお出しいただいて問題ないかと存じます。

その際、まだお亡くなりになったことをご存知でない方がいらっしゃれば、喪中はがきではなく「死亡通知」という形でご連絡いただくとよいでしょう。

 

Q7.死産で子を亡くした場合にも、喪中はがきを出すべきですか?

今年の夏に死産で子を亡くしてしまったのですが、この場合にも喪中はがきを出してお知らせした方がよいでしょうか?

A.絶対に出さなければいけないものではありません。

流産とは違い死産とのことですから、ご夫婦にとっては喪に服したいご心境だとお察しいたします。

ご質問の件ですが、喪中はがきは新年の挨拶ができないことをお詫びするためのものであり、絶対に出さなければいけないものではありません。無理に逝去の詳細までをご記入いただく必要もありませんので、お詫びだけをお伝えいただいても大丈夫ですし、悲しみを乗り越えて普段の生活に戻るためにと年賀状をお出しいただいても構いません。

ご夫婦のお気持ちや、ご友人など親しい方々がある程度ご不幸の事実をご存知かどうかで、出すかどうかをお決めいただくとよいかと存じます。

 

Q8.喪中はがきは、一般的に何日くらいまでに出せばよいのでしょうか?

喪中はがきは、一般的に何日くらいまでに出せばよいのでしょうか?

A.周りの方が年賀状の準備を始めるよりも前の時期(11月~12月上旬あたり)には出されるとよいでしょう。

喪中はがきは、新年のご挨拶ができないことを事前にお知らせするためのものですので、周りの方が年賀状の準備を始めるよりも前の時期には出されるとよいでしょう。

 

Q9.喪中の知人に送る喪中はがきには、お悔みの言葉を添えるべきでしょうか?

喪中はがきを出そうと思っていますが、発送先にも喪中の方がいらっしゃいます。この場合、こちらからのはがきには何かお悔みの言葉を付け足した方がよいのでしょうか?

A.喪中はがきには特段書き加えなくてもよろしいかと存じます。

年賀状欠礼のための喪中はがきは、あくまでも喪中のお知らせですので、特段書き加えなくてもよろしいかと存じます。お気持ちをお伝えしたいということであれば、寒中見舞いの形で別途送られてはいかがでしょうか。

 

Q10.婿養子に入っても、実母が亡くなったら喪中はがきを出すべきですか?

今年の6月に実母が亡くなりました。私は婿養子として妻の家に入ったのですが、この場合も喪中はがきを出すべきでしょうか?

A.この場合、喪中として喪中はがきを出されるのが一般的です。

現在では喪中の範囲が不明確になり様々な意見はございますが、一般的には「二親等まで(父母・配偶者・子・兄弟姉妹・祖父母・孫)」の場合には喪中となります。

ただし、「祖父母・義理の兄弟姉妹」の場合は、中には喪中にはしない方もいらっしゃるようですし、地域性によっても異なります。

 

Q11.故人が同居していない場合にも、喪中はがきを出すべきですか?

実家で一緒に住んでいた父が亡くなったのですが、同居していない子ども達も喪中はがきを出すべきなのでしょうか?それとも、一緒に住んでいないということであれば通常通り年賀状を出しても問題ないのでしょうか?例として、別世帯に住んでいる兄弟が亡くなった場合はどうなりますか?

A.ご兄弟の場合は、たとえ同居されていなくとも喪中はがきを出す場合が一般的です。

喪中はがきはご本人様から見て「二親等の方」まで出すのが一般的ですが、世帯を別になさっているお子様(お父様から見るとお孫様)の場合は、喪中はがきではなく年賀状を出されるケースも見られます。

ただし、例として挙げられているご兄弟の場合は、たとえ世帯を別にしていても喪中はがきを出す場合が一般的です。

 

Q12.義父が亡くなった場合も、新年の挨拶を控えて喪中はがきを出すべきですか?

義父が亡くなった翌年の年賀状は、夫である私も新年の挨拶を控えたほうがよいのでしょうか?

A.お義父様の場合にも出す場合が一般的です。

喪中はがきはご本人様から見て「二親等まで(父母・配偶者・子・兄弟姉妹・祖父母・孫)」の方に出すのが一般的です。お様父様の場合にも同様にお出しになる場合が多いです。

 

Q13.昨年亡くなった母宛に年賀状が届いた場合、どのように返事をすべきですか?

母が亡くなった翌年に、亡くなった母宛てに年賀状が届きました。まだ喪中の期間内なのですが、この場合はどのようにしてお返事すればよいでしょうか?

A.「寒中見舞い」としてお返事を出されるとよいでしょう。

お悔やみがあったことをお知らせしていない方から年賀状が届いた場合は、「寒中見舞い」としてお返事を出されるとよいでしょう。お送りする際は、相手方に失礼なことをしたと思わせてしまうような表現はなるべく避け、お知らせをしていなかった失礼をお詫びするようにするとよいかと存じます。

 

Q14.妻となる予定の相手の父(義父)が亡くなった場合、結婚前であっても、夫にあたる私は喪中はがきを出すべきですか?

今年9月に結婚をしましたが、義父が3月に亡くなっています。妻は喪中はがきを出す準備をしているのですが、私はどうすればよいのでしょうか?年賀状を送ろうかと思っていましたが、結婚前の事とはいえ義父のことなので、私も喪中にあたるのでしょうか?

A.ご夫婦でご相談の上、出すかどうかをお決めいただき問題ございません。

結婚以前のご不幸に際しての決まりごとは存在しませんので、ご夫婦でご相談の上、お二人のお気持ちに合わせてご対応いただき問題ございません。

 

Q15.実父の喪中はがきを夫と連名で出す場合、父の続柄はどのように表記するのが正しいですか?

実父が亡くなったため、夫と連名で喪中はがきを出しますが、この場合、父の続柄はどのように表記するのがよいのでしょうか?「父」と表記してしまうと、主人側の父と誤解されてしまう気がして悩んでいます。

A.続柄の部分は「義父」としてお出しいただくとよいでしょう。

夫婦連名で奥様方のお父様の喪中はがきをお出しする場合は、ご主人様が主体となりますので、続柄の部分は「義父」としてお出しいただくとよいでしょう。

(例)義父 山田 太郎

なお、連名ではなく、奥様のお名前だけでお出しする場合は、通常通り「父」を使用し、お名前のみでお出しください。

(例)父 太郎

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