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葬儀後の法要はいつ何をする?自宅での供養・お供えについても解説

葬儀後の法要はいつ何をする?自宅での供養・お供えについても解説

葬儀が終わると、亡くなってから四十九日目や1年目などの節目ごとに、故人様の冥福を祈って法要を執り行います。このページでは、初めて葬儀後の法要を行う方に向けて、いつどんな法要をすればよいのかを早見表付きで解説いたします。
また、ご自宅におけるご供養(お供え)のほか、葬儀後の挨拶回り法要における香典や服装などの基本マナーについても触れています。

そもそも法要とは?

寺院で読経する僧侶

仏教では、故人様がなくなった日以降、節目ごとに法要を執り行うのが基本とされています。
そもそも法要とは、あの世(仏様の世界)に行かれた故人様の冥福を祈り、僧侶にお経上げをしてもらうことを指します。法要後に行われる会食の場も含めた場合は「法事」と呼びます。

仏教においては、現世に残った家族が故人様に対して供養を行うことが故人様が極楽に行くための手助けになるとされており、この考えを「追善供養(ついぜんくよう)」と呼びます。
葬儀後の法要を始め、お仏壇やお墓への日々のお参りなども、この追善供養の考えに基づいて行われます。

■法要の種類
法要は、大きく以下の3種類に分類できます。現代においては全て行われることは少なく、基本的には忌日法要と年忌法要の一部のみが行われる傾向にあります。

  • 忌日法要(きじつほうよう)…亡くなった日(忌日)から7日ごとに49日目まで行う法要のこと
  • 月忌法要(がっきほうよう)…月命日(つきめいにち)ごとに行われる法要のこと
  • 年忌法要(ねんきほうよう)…亡くなってから1年目以降に行う法要のこと

浄土真宗の場合は、法要に対する考え方が異なる

浄土真宗も、他の宗派と同様に忌日法要や年忌法要は行われますが、「人は亡くなったらすぐに極楽浄土へ行くことができる(仏様になる)」という「往生即成仏(おうじょうそくじょうぶつ)」の考え が中心になります。
そのため、節目の法要や日々の供養は、故人様が極楽浄土に行けるよう祈るのではなく、「故人様への感謝を伝える」「仏教の大切さを再認識する」ことを目的として行うとされています。

葬儀後に行う主な法要一覧

祭壇の前で読経する僧侶

仏教において、故人様を供養するための法要は様々ありますが、近年はより重要な法要に絞って行われる場合が増えています。
ここでは、葬儀後に行われる主な法要を、早見表付きで具体的に解説いたします。また、法要を行う日の計算方法(数え方)もご紹介します。

葬儀後に行われる主な法要

葬儀後に行う主な法要は、以下の図の通りです。初七日法要から始まり、四十九日、百箇日、新盆(初盆)、一周忌と続き、その後は三回忌、七回忌といったように3と7のつく回忌に年忌法要を執り行います。

葬儀後の法要の流れ一覧

■法要年数の計算方法・行うタイミング

故人様がなくなった日(命日)を1日目と数え、7日目が初七日、49日目が四十九日といったように計算します。ただし、三回忌以降は数え年になるため、【亡くなった年数+1】が実際の回忌年数になります。
(例:亡くなって2年目:3回忌、亡くなって6年目:7回忌)

基本的には故人様の命日に合わせて行いますが、参列者の集まりやすさなどの理由から、現代では週末や連休などのタイミングに合わせて前倒しで行う傾向にあります。
※後ろ倒しで行うのは失礼に当たりますので、注意しましょう。

以下に、葬儀後に主に行う重要な法要を、一周忌までピックアップして解説いたします。

【亡くなってから7日目】初七日法要

葬儀後に行う最初の法要は、故人様が亡くなってから7日目に行う「初七日法要(しょなのかほうよう)」です。遺族や親戚、故人様の友人知人を招き、僧侶による読経、親族や参列者による焼香などを行います。
本来は亡くなってから7日目に行う法要ですが、参列者の日程調整などの問題から、近年は日付を繰り上げて葬儀当日に組み込んで行う傾向にあります。

葬儀後から四十九日までの期間は、自宅に「後飾り祭壇」「中陰壇(ちゅういんだん)」と呼ばれる祭壇を用意し、そこでご供養を行うのが基本です。
祭壇におけるご供養について詳しくは<こちら>の項目をご参照ください。

■どうして本来は7日ごとに法要を行うの?

仏教では、亡くなった方はあの世で7日ごとに生前の行いを基準として審判を受け、49日目の最終審判で極楽浄土に行けるかどうかが決まるとされています。
そのため本来は、審判のタイミングごと(7日ごと)に故人様が無事に極楽浄土に行けることを祈り、四十九日が明けるまでに計7回の法要を営むのが通例とされていました。

現在では、中でも特に重要とされる7日目の「初七日」(1回目の審判)と、49日目の「四十九日」(最終審判)に絞って行われる形が一般的になりつつあります。

【亡くなってから49日目】四十九日法要(忌明け法要)

亡くなってから49日目に行う「四十九日法要」は、葬儀後に行う儀式の中で最も重要とされる法要です。
初七日と同様に、親族や故人の友人知人などを広く招き、僧侶の読経や参列者による焼香、会食(お斎)のほか、既にお墓がある場合にはこのタイミングで一緒に納骨式やお墓参りも行う流れが一般的です。

故人様が亡くなられてから四十九日までの期間は「忌中(きちゅう)」や「中陰(ちゅういん)」と呼ばれ、この期間中、遺族は故人様の死を悼み身を慎んで過ごしますが、この四十九日法要をもって「忌明け(きあけ)」とし、遺族はこのタイミングを節目として喪に服していた期間を終えます。
また、四十九日法要では「魂入れ(たましいいれ)」「開眼供養(かいげんくよう)」と呼ばれる儀式(お経上げ)も行われるため、お経上げの対象となるご本尊(お仏像や掛軸など)を一式手配しておく必要があります。
四十九日以降は、ご自宅に飾っていた祭壇を片付け、魂が入った本位牌をお仏壇にご安置してお参りをしていく形になります。

四十九日法要とは・用意・マナー

初めて四十九日法要を執り行う方・参列する方に向けて、法要の必要性やマナーなど、四十九日法要の基本をお仏壇のはせがわが解説します。

四十九日までに準備が必要な「本位牌」

お位牌は、故人様の霊魂が宿る依代(よりしろ)であり、手を合わせる対象となる重要なお仏具です。
葬儀後にお祀りする白木のお位牌は仮の依り代とされており、四十九日以降は漆塗りの「本位牌」をお祀りしていく形になりますので、事前に本位牌を作っておき、四十九日法要で持参してお経上げ(魂入れ)いただく必要があります。

お位牌を作成する際は、仏壇仏具店の実店舗やオンラインショップでの購入や、葬儀社や菩提寺への依頼といった手段が一般的です。
お位牌の作成は、はせがわでも承っております。その場合、ご注文いただいてから実際のお渡しまで約2週間ほどかりますので、なるべく余裕を持ってご依頼いただくことをおすすめします。

位牌の書き方・戒名入れの値段

初めてお位牌を制作する方に向けて、位牌の書き方を宗派別に徹底解説いたします。 位牌の文字加工にかかる値段や依頼先、依頼の際に気を付けるべきポイントにも触れています。

浄土真宗の場合は、お位牌ではなく「過去帳」と呼ばれる帳面を使用し、故人様の法名やご命日などを記して、家系図のような意味合いのものとしてお仏壇にお祀りする形が基本です。そのほか、「法名軸(ほうみょうじく)」と呼ばれる掛軸に法名を記してお仏壇にお祀りする場合もございます。
過去帳・法名軸の商品ページはこちら>>

【亡くなってから100日目】百箇日法要

亡くなってから100日目に行う「百箇日法要」は、「卒哭忌(そつこくき)」とも呼ばれ、泣くことをやめて悲しい気持ちに区切りをつける時期とされています。
法要の内容としては、僧侶による読経と参列者による焼香が基本になります。

初七日や四十九日は広く招いて法要を行いますが、百箇日に関しては、親族や近親者などの近い身内のみが参列する傾向にあります。
また、近年は四十九日の法要と同時に行うケースが増えています。

初盆・新盆法要

故人様が亡くなられた後に初めて迎えるお盆は「新盆(にいぼん)」「初盆(はつぼん)」と呼ばれ、故人様の霊が初めてご自宅に帰ってこられる一度きりの機会であることから、通常のお盆よりも丁寧に行うべきとされています。
お寺や自宅で新盆法要を行い、法要後に会食を行う形が一般的です。

お盆の期間は8月13日~16日の4日間(8月盆)が一般的ですが、東京をはじめとする一部地域では7月13日~16日の4日間(7月盆)で行われます。また、東京の多摩地区では7月31日〜8月2日、沖縄県では8月中旬~9月上旬に行う場合もあります。
※四十九日が明ける前にお盆が来る場合には、翌年のお盆が新盆となります。

浄土真宗では、お盆にご故人様の霊が帰ってくるといった考え方をしないため、新盆法要も行わない場合が一般的です。
その代わり、お盆のことを「歓喜会(かんぎえ)」と呼び、お盆時期には法要や法話会を行なって仏様への感謝と祈りをささげて過ごします。※地域によって異なる場合もございます。

新盆(初盆)法要とは・お布施・服装マナー

初めて新盆法要を執り行う方・参列する方に向けて、法要の準備方法をはじめ、お布施の金額相場・表書きの書き方、法要当日の服装マナーなどの基礎知識を解説します。

【亡くなってから1年目】一周忌法要

亡くなってから満1年目に行う「一周忌法要」は、喪中(もちゅう)の期間が終わる節目でもあるため、年忌法要の中でも最重要とされる法要です。一周忌法要をもって、遺族は喪明けとなります。
一周忌法要は、遺族や親族のほか、故人様の友人知人など親しかった方も招いて広く執り行います。法要の内容としては、僧侶による読経と参列者による焼香、会食(お斎)が基本になります。

本来であれば、故人様が亡くなった月日である「祥月命日(しょうつきめいにち)」当日に行うのが望ましいとされていますが、日程の関係で難しい場合には命日より前の土日などで前倒しで行います。

法要はいつまで行う?一周忌以降の流れ

一周忌以降は、三回忌(2年目)、七回忌(6年目)、十三回忌(12年目)、十七回忌(16年目)といったように3と7のつく回忌に年忌法要を執り行います。
ただし現代では、七回忌以降は限られた身内のみで行うか、他の方の法要とまとめて執り行い、三十三回忌(32年目)をもって「弔い上げ(とむらいあげ)」として最後の法要にする場合が多くなっています。
※お寺や地域の考えによっては五十回忌(49年目)を弔い上げとする場合もあります。

三十三回忌をもって弔い上げとするのは、三十三回忌が「清浄本然忌(しょうじょうほんねんき)」とも呼ばれ、月日が経って故人様の魂が清らかで自然な姿に戻る、という考えに基づくとされています。

法要の準備・マナー(お布施・香典返し)

お盆に載ったお布施と数珠

法要を実際に行うには、様々な事前準備が必要になります。ここでは、葬儀後の主要な法要を準備するにあたっての基本的な流れや、僧侶へのお布施や香典返しなどの基本マナーなどを解説いたします。

法要準備の基本的な流れ

法要の準備は、その時々によっても若干異なりますが、まず法要の日程を決めて僧侶の手配を行い、その後参列者へ案内状を送って参列人数を把握し、会食や引き出物などの各種準備を進める形が基本です。
また、法要当日には僧侶へのお礼として「お布施(おふせ)」をお渡しするため、事前に用意しておく必要があります。

1.法要1か月前まで

  • 日程と会場の検討
  • 僧侶の手配
  • 参列者へ連絡(案内状の送付)
  • お斎(会食)の手配

2.法要1か月前~法要3週間前

  • 引き出物の手配
  • 卒塔婆の手配 ※お墓の形態によっては不要な場合もあり

3.法要前日まで

  • お墓の掃除 ※四十九日法要の際に納骨式も行う場合のみ
  • 法要当日の施主の挨拶を検討
  • 法要会場の席次や焼香の順番を検討
  • 献杯者の検討

僧侶にお渡しする法要のお布施相場は、法要の種類によっても異なりますが、一般的には以下のような相場が基本とされています。

  • 四十九日法要3~5万円程度
    ※葬儀でお渡ししたお布施額の10~20%程度が目安。納骨法要も同時に行う場合には、別途2~5万円程度包む。
  • 新盆(初盆)法要3~5万円程度
  • 一周忌法要3万円~5万円程度
  • 三回忌法要以降1万円~5万円程度

また、交通費(御車代)やお食事代(御膳料)も別途ご用意する必要がある場合は、それぞれ5,000円~1万円程度が相場です。
ただし、お寺や地域によっても大きく異なる場合がございますので、困ったらお寺に直接ご確認いただくとよいでしょう。

■お布施を渡す際の表書きマナー
お布施を入れる袋は大きく分けて2種類あり、「奉書紙(ほうしょがみ)」と呼ばれる和紙か、無地の白封筒に入れてお渡しする形が基本です。
表書きは、普通の濃さの墨(筆ペンなど)を使用して「お布施」または「御布施」と書き、その下には必ず施主の姓名も書きます。(交通費は「御車代」、お食事代は「御膳料」と書きます。)
お布施は「袱紗(ふくさ)」と呼ばれる布に包んで持ち歩き、ふくさから取り出して「切手盆(きってぼん)」に乗せて、僧侶側から文字が読める向きでお渡しするのがマナーです。

香典返しの基本相場・渡し方

葬儀から四十九日までの期間中に香典(こうでん)やお供えなどをいただいた場合は、お礼として返礼品をお渡しするのがマナーとされており、これを「香典返し(こうでんがえし)」と呼びます。

■香典返しの定番品
食品や消耗品などの「消えもの」で、持ち帰りやすいように、軽くコンパクトで常温OKな品物が定番です。
個包装された菓子折りや海苔などの食品、石鹸や洗剤などの日用品のほか、近年は商品券やカタログギフトなどの相手が自由に品物を選べるタイプのものも人気があります。

■香典返しの費用相場
いただいたお香典やお供えの3~5割程度(半返し)を目安とするのが一般的です。
ただし、法要後に振る舞う会食の用意費用も踏まえた金額を用意する形が多いため、実際には2,000円~5,000円程度が費用相場と言えるでしょう。

■香典返しをするタイミング
四十九日法要翌日~1か月以内を目安にお渡しするのが基本です。近年は、香典をいただいた当日にお返し(一律で同じ品物)するケースも増えており、法要当日のお礼は「引き出物」、香典をいただいた方に対するお礼は「香典返し」と呼ばれます。

■香典返しの包み方・表書き
包装には、黒白または双銀の結び切りの水引を使用します。表書きは、濃い墨色で「粗供養(あらくよう)」「志(こころざし)」「満中陰志(まんちゅういんこころざし)」のいずれかとし、その下には施主の氏名を書く形が通例です。
※近年は、表書きが印刷された掛け紙(のし紙)をつけた包装紙を用いる場合が一般的です。

葬儀後は、法要の準備と並行して、公的な書類手続きや遺産相続などの対応も進めていく必要があります。葬儀後に行うべきことについて詳しくは、以下のページをご参照ください。
家族が亡くなったらすること(死亡後の手続き一覧) >>

葬儀後に行う日々の供養・お供え

お仏壇の前に座ってお参りする女性

葬儀が終わると、四十九日が明けるまでは自宅に祭壇を設けて仮の白木位牌をお祀りし、四十九日以降はお仏壇に本位牌をお祭りする形で日々の供養(お参りやお供え)を行っていく形が一般的です。また、お墓への納骨も行い、定期的なお墓参りも行います。
以下に、それぞれのご供養方法を解説いたします。

【四十九日まで】自宅の祭壇における供養

四十九日までの後飾り祭壇

葬儀が終わってから四十九日が明けるまでは、ご自宅に「後飾り壇(あとかざりだん)」や「中陰壇(ちゅういんだん)」と呼ばれる祭壇を設け、白木位牌や骨壺、遺影などを祀ってご供養を行います。
祭壇は2~3段の組み立て式のものが多く、葬儀社が用意してくれるケースが一般的です。

四十九日の間は、祭壇にお花やお供え物を絶やさないようにし、毎日ローソクを灯してお線香を焚きましょう。また、弔問客が訪れた際にはこの祭壇に対してお参りいただくのが通例です。

■祭壇の飾り方
最上段にご遺骨・白木位牌、下段にお参りの道具(線香立てやおりんなど)とお供え物(お花やお菓子など)を置くパターンが一般的です。ご遺影は、3段式の場合は中段、2段式の場合は上段に置いていただくとよいでしょう。

お線香はいつまであげるべき?

通夜や葬儀の間は、お線香やろうそくの火を絶やさないようにする風習があります。
この風習は、人は亡くなると死後の行き先が決まる四十九日までこの世をさまようとされているため、その間のお食事としてお線香の煙を差し上げたり、迷わずあの世に行けるように炎で照らして差し上げるといった意味が込められています。
※仏教には、故人様はお線香の煙や香りを召し上がるとする「香食(こうじき)」という考え方があります。

四十九日が終わるまでは、故人様が無事極楽浄土に行けることを祈り、なるべくお線香やろうそくを絶やさないようにするのが望ましいでしょう。
四十九日以降は、常にお線香を絶やさずにいる必要はありませんが、お食事を差し上げる・故人様と心を通わせるといった意味合いから、毎日のお参りの際には同様にお線香を差し上げるようにするのが基本です。

お悔みがあった際、お通夜から49日までお線香を焚き続ける風習に合わせて作られた特殊なお線香です。
通常のお線香では付きっきりで焚き続ける必要がありましたが、その負担を少なくするために考え出されました。ふわっと優しい菫(すみれ)のようなフローラル系の香りです。

【四十九日以降】お仏壇・お墓における供養

四十九日が終わったら祭壇を片付け、四十九日法要で魂入れをした本位牌をお仏壇にお祀りし、日々のお参りを通してご供養を行います。
また、祭壇でお祀りしていたご遺骨は、四十九日以降はお墓に納骨し、お彼岸やお盆などの節目ごとにお掃除やお墓参りをする形でご供養を行います。

以下に、お仏壇とお墓におけるご供養の基礎知識を簡単にご紹介します。

お仏壇へのお参り・お供え

お仏壇に対する日々のお勤め(お供えやお参り)は、ご先祖様や身近な故人様への感謝を伝え、供養を行うために欠かせないものです。
お参りのタイミングや回数に決まりはありませんが、一般的には1日2回(朝・夕)お参りする傾向にあります。また、お仏壇へ供えるお供え物は、「五供(ごく)」と呼ばれる考えに基づき、「香(お線香)・灯明(ローソク)・花(仏花)・飲食(ご飯)・浄水(水やお茶)」の5つが基本とされています。

もしお仏壇をお持ちでない場合には、新たにお仏壇をご用意いただく必要があり、その際には、お参りの道具だけでなく、手を合わせる対象となる「ご本尊」や「脇仏」(お仏像または掛軸)のご準備も必須です。
また、これらのお仏具は、お位牌と同様に魂入れ(お経上げ)をする必要があるため、一般的には四十九日法要のタイミングで一緒にお経上げいただく形が一般的です。

お墓へのお参り・お供え

納骨タイミングに絶対的な決まりはありませんが、四十九日法要と一緒に「納骨法要」を行うケースが一般的です。
その際は、お墓を作った時の担当石材店や施設の管理事務所などに依頼して、ご先祖様のご戒名や没年月日、俗名などが刻まれた「墓誌(ぼし)」への追加彫刻を事前に済ませておく必要があります。

お墓参りには、故人様を偲んで冥福を祈り、感謝の気持ちを伝えるという意味があります。また、故人様との心の繋がりを感じるための心の拠り所としての意味も持ちます。
お墓参りは基本的にはいつ行っても問題はありませんが、一般的なお参りタイミングとしては、お盆や春秋のお彼岸をはじめ、故人様の命日や回忌法要などがあげられます。お墓参りの際は、お参りだけでなくお墓の掃除やお花のお供えなども行いましょう。

お墓参りの基本|お参り時期・作法

自分で正しいお墓参りができるようになりたいという方に向けて、お墓参りの意味や作法、適した時期や時間帯、マナーなどの基本を徹底解説します。

もしお墓をお持ちでない場合は、新たに納骨先を準備する必要があります。どのようなお墓を選ぶかによっても異なりますが、墓石を設置するタイプの屋外の一般的なお墓の場合は、墓地の見学からお墓の完成までに2~3か月程度かかる傾向にあります。
四十九日以降の納骨タイミングとしては、百箇日や一周忌、お彼岸などのタイミングで納骨法要を行う形が多く見られます。

お墓に関する無料の相談窓口はこちら>>

葬儀後の法要・供養に関するよくある質問

喪中欠礼のはがき

最後に、葬儀後の挨拶回りや葬儀後にやってはいけないこと(タブー)など、葬儀後の法要やご供養に関するよくあるご質問をピックアップしてご紹介いたします。
また、法要に参列する側の香典相場や服装、弔問などのマナーについても触れています。

Q1.葬儀後の挨拶回りはどうやってする?

葬儀後は、お世話になった方に対する感謝の気持ちを伝えるために、喪主とご遺族の2名組でお礼の品を持参して挨拶に伺う風習があり、これを「挨拶回り」と呼びます。
可能であれば葬儀の翌日に行うのが望ましいとされていますが、難しい場合にはなるべく初七日までには行うと良いでしょう。

■挨拶回りの対象となる方

  • 宗教者(僧侶、神職、神父または牧師など)
  • 葬儀の世話役、葬儀委員長、 弔辞をいただいた方
  • ご葬儀を手伝っていただいた方
  • 故人様の恩人
  • 故人様の上司や同僚

また、遠方にお住まいの方に対してや、葬儀の際に供花や弔電をいただいた方に対しては、訪問の代わりに「お礼状」を送る形で問題ございません。
なお、ご葬儀で香典をご持参いただいた一般の方には、当日に渡す「会葬礼状」をもってご挨拶とし、改めての訪問は不要です。

Q2.葬儀後にやってはいけないことはある?

葬儀後から四十九日が明けるまでの期間(忌中)は、故人様が亡くなられたことを悼み喪に服すのがマナーですので、結婚式への参列や年始の挨拶(年賀状)、旅行や引越しなどのお祝い事や派手なことは、なるべく控えていただくとよいでしょう。
ただし、近年では、ご遺族にとって大切なことである場合には慶事を行っても問題ないと柔軟に捉えるケースも見られます。その際にも、遺族や目上の方とトラブルにならないよう、事前相談をするようにしましょう。

Q3.法要に持参する香典の相場は?

葬儀後の法要に参列する際に持参する香典の費用相場は、ご自身の年齢や故人様や施主との関係性によっても異なり、また回忌年数が重なるにつれて少額化する傾向にありますが、一般的には以下の通りです。

関係性 法要後の会食の有無 費用相場
近しい親族(親、兄弟姉妹、子供など) あり 3~5万円程度
なし 1~3万円程度
遠い親族、または血縁関係以外 あり 1~3万円程度
なし 5千~1万円程度

四十九日法要の香典相場|表書き・渡し方

両親・祖父母などの故人様と参列者の関係別相場や、参列者の年齢別相場、夫婦連名で渡す場合の相場など、四十九日法要の香典相場を各方面から徹底解説します。

香典は、黒白か双銀の結び切りの水引がついた、白無地または蓮の花が描かれた香典袋に入れるのがマナーです。表書きは、四十九日前までは薄墨で「御霊前」、それ以降は濃い墨で「御仏前」または「御佛前」とするのが一般的です。
お渡しする際は、お布施と同様に「ふくさ」に包んで持ち運び、お渡しする方の前でふくさから香典袋を取り出し、先方から読める向きで手渡しします。

Q4.法要参列時の服装マナーは?

法要での服装は、法要の種類によって異なります。
基本的に、四十九日までは厳かな雰囲気で行うため喪服が必須となり、その後は回を重ねるごとに色が薄まり簡略化されていく傾向にあります。

・四十九日法要
親族:正喪服または準喪服(施主は正喪服) 参列者:準喪服

・三回忌法要
親族:準喪服 参列者:黒やグレーの略式喪服

・七回忌以降
親族・参列者ともに平服(カジュアルすぎたり華美すぎる服装は避ける)

※正喪服(せいもふく)…正式喪服とも呼ばれる、喪服の中で最も格式が高い服装のこと
※準喪服…一般的な喪服を指し、通夜や葬儀、四十九日法要などあらゆる弔事で着用が可能
※略式喪服…最も格式が低い喪服のこと。色やデザインの自由度が高く、ブラックフォーマル以外の黒や紺、グレーなどの地味な色味の服装を指す

Q5.葬儀後の弔問(ちょうもん)・挨拶に決まりはある?

もし法要に参列できなかったり、葬儀後に訃報を知った場合には、後日ご自宅に訪問してお悔やみを伝えに行くのがマナーとされており、これを「弔問(ちょうもん)」と呼びます。
葬儀後の弔問は四十九日までに済ませるのが基本ですが、ご遺族が忙しくしている場合も多いため、葬儀後3~5日ほど空けてから、事前に連絡を入れて訪問するようにしましょう。

■弔問時の挨拶例

  • この度は誠にご愁傷さまです。心からお悔やみ申し上げます。
  • この度は突然のことで、言葉も見つかりません。心からお悔やみ申し上げます。
  • 悲しいお知らせに信じられない思いでございます。どうかお力を落とされませんように。

■弔問時に守るべきマナー

  • 弔問の際は落ち着いた平服を着用し、香典とお供え(お花や手土産)を持参する
  • 「度々」や「重ね重ね」、「死亡」などの不幸や死を連想させる「忌み言葉」は避ける
  • ご遺族に負担をかけないよう、長話はせずに端的に話す
  • 傷心状態のご遺族に対して、故人様の死因を尋ねない

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