- 霊璽(れいじ)…白木でできた故人の「御霊(みたま)」の依り代で、仏教ではお位牌にあたるもの。「御霊代(みたましろ)」と呼ばれることもある。
Q1.後から知り、お墓に戒名を彫刻しました。悪いことでしょうか?
お墓に戒名を彫刻することを知らず、数年経ってしまいました。四十九日に行うのが一般的だと知り、年数が経ってしまいましたが石屋さんに頼みましたが、彫刻や法要をしませんでした。親戚に何でもない日に彫刻をするのはバチがあたると言われました。四十九日などの回忌法要はおこなっていますが、それに合わせて彫刻をするべきだったのでしょうか?
A.仏教は仏様の慈悲に感謝し、ご先祖様を敬い、正しく生きる道を説くものですので、「たたり」など悪いことである観念はありません。
仏教は仏様の慈悲に感謝し、ご先祖様を敬い、正しく生きる道を説くものです。ですから仏教の教えには「たたり」などの観念はありません。
戒名を彫る事そのものがご供養になりますので、たたりやバチがあるはずもありませんし、気づいた時に早めに彫ったのですからいいことかと思います。
ご心配であればご住職への相談をお勧めします。
Q2.神道のお墓では、名前を彫る際にはどこまでが彫るか所になりますか?
戒名を教えて下さいと言われたのですが、我が家は神道です。霊璽には「○○○○大人命之霊」と書かれてあります。いわゆる戒名にあたる部分(墓石に刻む文字)とは「~大人命」までか、「~大人命之霊」まで、どちらになるのでしょうか?
A.霊号を授かった神社に確認されるのが一番かと思います。
神道ではお亡くなりになった方は神々がいる世界へ行き、その家庭の神となって見守り続ける、という考えになります。魂(御霊:みたま)を霊璽(れいじ:お位牌にあたる)に移します。
神道では戒名に当たるものは無く、亡くなった後も親からもらった氏名の下に男性は大人命(うしのみこと)、彦、女性は姫や刀自(とじ)など、年齢によって異なる霊号が付けられています。大人命まで彫刻になるかと思いますが、「之霊」まで彫ることもありますので、霊号を授かった神社に確認されるのがよろしいのではないでしょうか。