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樹木葬とは?3つの種類、トラブル対策と費用を解説

樹木葬とは?3つの種類、トラブル対策と費用を解説 - お仏壇のはせがわ【公式】
「樹木葬」という言葉をよく耳にするようになりました。お墓の形が多様化している中で、納骨の1つの方法として樹木葬が選ばれるようになりましたが、どのようなものかご存知でしょうか?
「子どもに負担をかけたくない」、「お墓が遠方にありお墓参りが難しい」、「自然にかえるようなお墓にして欲しい」などご供養に関する価値観の変化から、生前に終活(人生の終わりのための活動)の一環としてご契約される方も多くなっています。
このページでは樹木葬について特徴や費用、トラブル対策をご説明します。

樹木葬とは?

樹木葬とは?

樹木葬とは、「墓地、埋葬等に関する法律」による許可を得た墓地(霊園)にご遺骨を埋葬し、ご遺骨の周辺にある樹木を墓標として故人を弔う方法です。

岩手県のあるお寺によって、山麓につくられたのが日本で最初の樹木葬と言われています。その後、ペットと一緒に入れる(霊園ごとに異なります)などさまざまなタイプの樹木葬へ発展し、民間霊園、寺院、都立霊園のような公営霊園でも展開されつつあります。ご遺骨を埋葬するたびに新しい苗木を1本植えるケースや、墓地の中央にシンボルとなる樹木を植え、その周辺の区画にご遺骨を埋葬するケースなどさまざまな方法があります。また、樹木葬以外にも樹林墓地と言った呼ばれ方もあります。

用語説明:「墓地、埋葬等に関する法律」とは
お墓に関する基本的な法律のこと。土葬・火葬を想定し1948(昭和23)年に制定される。墓地・納骨堂または火葬場の管理運営、ご遺骨などに関して規定している。

費用と他のお墓との違い

費用と他のお墓との違い

樹木葬の他にも、ご遺骨供養の方法として「永代供養」や「納骨堂(屋内墓苑)」、「合祀墓(共同墓)」、「散骨」、も話題になっています。それぞれ自然に還ることが「自然の摂理」という考えもありますが、その背景にはやはり、お墓を購入することや維持・管理して行くことに対する経済的・精神的負担を掛けたくないとか軽減したいという考えがあるようです。

納骨タイプ一覧

  1. 樹木葬
  2. 永代供養墓
  3. 納骨堂(屋内墓苑)
  4. 合祀墓(共同墓)
  5. 散骨

樹木葬

樹木葬

樹木葬は、骨壺やご遺骨をシンボルツリー周辺の土の中に埋葬することです。地方ではどの樹の下に納骨するか決められる場合も稀にございます。

※樹木葬は統一された明確な決まりはなく、墓所により、納骨のスタイル ・納骨可能人数 ・シンボルツリーの有無もさまざまですので、注意が必要です。

納骨スタイルも粉骨や、最初から合葬、骨壷で13年間安置するなどさまざまです。

メリット

  • 墓石代がかからないため、比較的安価である。
  • 開放感がある。
  • 自然にかえることができる(里山型の場合)。
  • 墓の承継者を考えないでいい(ただし、納骨期限付きの墓地もあり)。

デメリット

  • お参りの対象が漠然とした印象になり、お墓参りの実感がわきにくい。
  • 樹木が枯れたり、天災で倒れる場合がある。
  • 埋葬した場所が、わからなくなる場合がある。
  • 山中の場合、後年参拝しにくくなる。
  • 代々継承することができない。
  • 納骨人数によっては割高になることもある。

【費用の目安】
20万円~80万円程度(合祀か個別納骨か、人数によっても費用が大きく異なる)

永代供養墓

永代供養墓

寺院などで遺骨を預かり、永代にわたって供養してもらえるお墓。事前に供養料を一度支払えば、年間管理料はかかりません。寺院墓地や霊園の場合、同じ敷地内に永代供養墓が併設されている場合があります。

【費用の目安】
10万円~150万円程度(合祀か個別納骨かで費用が大きく異なる)

永代供養墓特集ページはこちら >

納骨堂(屋内墓苑)

納骨堂(屋内墓苑)

骨壺やご遺骨を決められた専用のスペース内に納骨できる施設のことです。ロッカー式、自動搬送式など屋内外にさまざまな種類があります。

【費用の目安】
10万円~150万円程度(施設、形式によって価格差がある。)

はせがわの納骨堂・屋内墓苑特集ページはこちら >

合祀墓(共同墓)

合祀墓(共同墓)

合祀墓(共同墓)は永代供養墓の一種で、はじめから複数のご遺骨を一緒に埋葬するお墓のことです。基本的には骨壺からご遺骨を取り出して埋葬されます。

【費用の目安】
1霊につき、5万円~30万円程度

散骨

散骨

粉状に加工したご遺骨を海や山などに撒く埋葬方法です。(海洋散骨、山散骨)最近ではバルーン葬、宇宙葬など空の彼方へ散骨する場合もあります。

【費用の目安】
1霊につき、5万円~70万円程度


新しいタイプのご供養は、お墓じまいの一環で検討されてもいます。お墓じまいの方法や費用などについての解説もあります。

お墓じまいについて詳しくはこちら

お墓じまいとは?費用や流れと3つのトラブル対策

お墓じまいとは?8つのステップと費用

お墓じまいを検討している方に、その方法や費用、注意点をお仏壇のはせがわが解説します。

樹木葬の3つの種類

樹木葬の3つの種類

樹木葬は、見た目や埋葬方法について明確な定義はありません。そのため樹木葬にはいくつかの種類があります。見た目や雰囲気で大きく3つの種類があります。費用の相場は20万円~80万円程度ですが、納骨の種類や人数によって変わります。また、宗旨宗派は不問である場合が多い傾向です。

庭園型

庭園型

園内にシンボルとなる樹木や植栽に彩られた、手入れの行き届いた庭園を思わせるものが多く、都市型の霊園や寺院に多く見られます。埋葬された人の名前を彫刻する銘板(プレート)などが施設によってはあります。

納骨方法

  • 骨壺毎に収める方法とステンレスの筒に入れて収める方法がある。

メリット

  • 交通至便な立地が多い。
  • ガーデニングのように植栽が美しい環境で眠ることができる。

デメリット

  • 里山型と比べて面積がない場合が多く、骨壺を移し替える必要がある霊園もある。

公園型

公園型

芝生などで地面を覆い、まるで整備された公園を彷彿とさせるものが多くあります。都市の喧騒から離れた場所に多く、見晴らしが良いのもうれしいポイントです。

納骨方法

  • 骨壺毎に収める方法とステンレスの筒に入れて収める方法がある。

メリット

  • 交通至便な立地が多い。
  • 美しい植栽のある環境で眠ることができる。

デメリット

  • 里山型と比べて面積がない場合が多く、骨壺を移し替える必要がある霊園もある。

里山型

里山型

園内に整備を最小限に抑え、自然の景観を生かし、自然豊かな郊外にあり、目印として植樹できる施設もあります。

納骨方法

  • 施設により異なるので確認が必要。

メリット

  • 自然に直接埋葬することが多い。
  • 自然にかえりたいという希望を満たせる。

デメリット

  • 郊外にあることが多いため山中の場合、後年参拝しにくくなる。

樹木葬を選ぶポイントとトラブル対策

樹木葬を選ぶポイントとトラブル対策

樹木葬には個別に埋葬するものと、まとめて埋葬するもの、と埋葬方法に違いがあります。それぞれのメリット・デメリット、またトラブルになりやすい点をご説明します。

合祀タイプ

ご遺骨を骨壺より取り出し、他の方のご遺骨と一緒に埋葬される納骨方法です。

メリット

  • 個別タイプより費用を抑えられる。
  • 年間管理費が不要の場合が多い。

デメリット

  • 骨壺より出し他の人のお骨と混ざるため、後からお骨を取り出せない。
  • 他人と一緒に納骨することが心情的にはばかられる人もいる。

個別(一人・家族または共同)タイプ

使用期限がある施設が多く、期限後は永代供養のお墓として合祀されことが大半です。一人の場合とご夫婦・家族で埋葬する場合で金額が異なる場合もあります。

メリット

  • 一人、または申し込んだ人数分の区画に分かれていることが多い。
  • 合祀に比べて個別に祀っている感覚をもてる。

デメリット

  • 骨壺で埋葬または、布袋や粉骨にする場合がある。
  • 使用期間後に合祀へお骨を動かすことが多い。

ポイントとトラブル対策

親族に同意を得る

従来のお墓のイメージをもたれる方も多く、樹木葬に抵抗を感じる人もいます。ご供養の認識の違いから親子間、親族間でトラブルになることのないように事前に同意を得ておくことが大切です。

子どもの希望を確認する

子どもに迷惑かけないようにと購入をされますが、後の世代のお墓のことを考えられてない事例が多くあります。意見の食い違いが発覚し公営霊園の樹木葬の当選のキャンセル(辞退)が多くなっています。また将来子ども世代が別でお墓を購入することになり、2か所へお墓参りにいく苦労がおこりえます。事前に希望を確認しておくことが大切です。

費用面の問題

何名分のお骨を埋葬したいかや樹木葬でも個別タイプ・合祀タイプをどう選択するかもご検討ください。納骨の希望人数が多い場合、一般的なお墓よりも割高になることがあります。その場合は、樹木葬以外のお墓も一緒に検討するのもよろしいでしょう。

許可を取得しているか

『墓地・埋葬等に関する法律』に基づいて許可を得た、宗教法人や公益法人等が運営・管理している指定された場所に樹木葬を設置する必要があります。許可がない樹木葬に埋蔵するとトラブルに巻きこまれる恐れがあります。そのため、自宅の庭などで独自に樹木葬をすることはできません。

交通手段

特に里山型のような郊外の施設では自然を感じられる一方で、霊園まで車が必須の場合や山の中へ入るなど、年を重ねるとお参りに行きづらいことがあります。公共交通機関があるかなどの確認が必要です。

シンボルツリーや植栽

植物は自然のものですので、枯れることで植え替えをする場合もあります。また、植物の種類によっては季節により彩の少ない場合もあります。原則として管理は管理事務所がすることが大半のため、自由に植え替えることはできません。

お参りの方法

お線香をあげるスペースがある所、お供えなどをしてはいけない、など独自の決まりを設けていることがあります。どのような方法でお参りができるのか確認が必要です。

お骨を取り出せない

納骨の形態や、霊園の規約によっては後からお骨を取り出せない場合があります。また施設によっては、粉骨して納骨もあります。後からお墓の引越しや分骨を検討して、取り出せないと気付かれる事例もあります。

埋蔵場所がわからない

納骨形態によっては、どの場所に埋蔵したかわからない(里山型のように自然にかえっているような納骨の仕方)ことがあります。ご遺骨にお参りする感覚ではなく、植栽などのシンボルに対してお参りをするイメージです。

宗旨宗派の指定があるか

民間、寺院などで樹木葬がありますが、宗旨宗派不問が大半です。施設によっては、指定があるところもありますので事前に確認しましょう。

施設環境

法要施設やお線香販売などの売店、休憩所、法要での宗教者の手配が可能か、など施設によりさまざまです。また園内がバリアフリー設計であると年を重ねてもお参りがやすいという面もあります。

申込から納骨まで

申込から納骨まで

樹木葬を選ばれる方は生前にご自分の納骨先として契約される方が多い傾向にあります。はせがわでは樹木葬を含めお墓のご相談を承っています。事前の相談からご見学までお気軽にお問い合わせください。納骨までの一例をご紹介します。

ご見学

  • 実際に足を運び、ご自分の目で確認しましょう。ご予算やご希望の場所を伺いご提案させていただきます。
  • アクセスの良さ、施設(バリアフリーや法要施設など)、植物などの自然環境など確認することが大切です。

お申込・ご契約

  • 納得のいく施設であれば申込をし契約に向けて手続きをします。
  • 悩まれる場合は他にも施設をご提案いたします。

公営で樹木葬がある場合は抽選です。抽選への申込には条件がありますので、お近くのはせがわ店舗へご相談ください。

使用許可証の発行

  • 契約、入金が完了すると樹木葬の管理者から使用許可証が発行されます。納骨の際に必要な書類です。大切に保管しましょう。

納骨

  • 事前に管理事務所へ納骨の日程を確認し予約します。

※施設によっては、納骨時に立ち会いのできない(お骨を預けて納骨を任せる)こともあります。事前に確認しましょう。

  • 納骨当日にご遺骨埋葬許可証使用許可証を持参します。

※他に必要な物はあるかは事前に管理事務に確認しましょう。

法要

樹木葬では一般的に、年1回もしくは2回行われる合同法要があります。個別で法要を行いたい場合は、管理事務所に法要施設の利用など確認が必要になります。

用語説明:「埋葬許可証」とは
ご遺骨を埋葬するのに必要な書類のこと。医師の作成した死亡届・死亡診断書を自治体に提出することで、自治体が火葬許可証を発行する。その書類をもって火葬した際に、火葬場で発行されるのが埋葬許可証。埋葬の際に、埋葬先の管理者へ提出をする。

樹木葬のご紹介

樹木葬のご紹介

はせがわが おすすめする樹木葬の一部をご紹介します。その他の施設に関してもご案内が可能ですので、お近くのはせがわ店舗までお問い合わせください。

公営霊園 都立小平霊園(樹木型合葬埋蔵施設)

公営霊園 都立小平霊園(樹木型合葬埋蔵施設)

募集数:300体

【費用】 19.4万円(1人あたり)

※2021年の募集内容です。

※公営霊園は募集に条件があります。お近くのはせがわ店舗までお問い合わせください。

東京新宿区 瑞光寺 牛込庭苑

東京新宿区 瑞光寺 牛込庭苑

大切なペットも家族の一員として埋葬でき、都営大江戸線「牛込柳町駅」出口すぐ横と交通至便な立地です。

【費用】50.0万円~

愛知県小牧市 小牧メモリアルパーク

愛知県小牧市 小牧メモリアルパーク

東海地区最大級の風通しが良く明るい都市型霊園です。

【費用】37.5万円~

福岡県北九州市 黒崎小嶺霊園

福岡県北九州市 黒崎小嶺霊園

市内を一望できる抜群のロケーションで眠ることができます。

【費用】27.0万円~

樹木葬のお取扱い施設について詳しくはこちら >

お仏壇・お仏具について

お墓についての検討と合わせて、お仏壇について悩む方も増えています。お墓を永代供養や樹木葬といった形を選択したからといって、お仏壇やお位牌をはじめとする仏具などを持ってはいけないことはありません。ライフスタイルに合わせてデザインや大きさを選んだご供養が可能です。また、今あるお仏壇の処分(ご供養)や新しいお仏壇へのお買替えも可能です。

お仏壇の処分について詳しくはこちら

仏壇処分(ご供養)4つの方法と費用

お仏壇処分(ご供養)4つの方法と費用

お仏壇処分を検討している方に、その方法や費用、注意点をお仏壇のはせがわが解説します。

お仏壇・お墓などご供養に関して心配事や疑問点などございましたら、お気軽にご相談ください。お近くの店舗またはフリーダイヤルでも承ります。

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株式会社はせがわ WEB担当チーム

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