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お仏壇の選び方とは?置く場所の違いなど5つの観点から解説

仏壇の選び方

お仏壇は、お寺をミニチュア化しご家庭に持ち込めるようにしたことが起源です。同時に、ご先祖様や大切な故人様を祀る特別な場所でもあります。ここでは数多くの種類からご自宅に合うお仏壇を選ぶポイントをお伝えします。

大きさ・置き場所で選ぶ

現在では仏間のある住居自体が少なくなり、リビングや寝室など、手を合わせやすい場所に置かれる方が多くなっています。

大きさ・置き場所で選ぶ場合のポイント

  • お仏壇を選ぶ前に、置く場所の高さ・幅・奥行きを測ります。お仏壇の扉を開けた場合を考慮し、スペースに余裕がある幅のお仏壇を選びましょう。
  • 置き場所は、風通しが良く直射日光が当たらない場所がおすすめです。
  • 神棚が同じ部屋にある場合は、向かい合わせにならない場所が望ましいでしょう。手を合わせる際に片方に背を向けることを避けます。
家具の上に置く上置き仏壇
家具の上に置く上置き仏壇

タンスやチェスト、サイドボードといった家具の上に安置できるサイズのお仏壇です。置き場所を選ばず、省スペースでのお参りが可能です。地袋(造り付けの戸棚)の上に飾るのにも適しています。

床に置く下台付き仏壇
床に置く下台付き仏壇

仏間や床の間といった和室、リビングなどの洋室に床から安置できるサイズのお仏壇です。仏壇内部は広く、ご本山により近い形でお飾りができ、存在感が引き立ちます。

種類・デザインで選ぶ

お仏壇のデザインは大きく分けて2つあり、伝統的なもの、モダンなものとございます。ご自宅に置くことを想像して選びましょう。

種類・デザインで選ぶ場合のポイント

浄土真宗は金仏壇を用いるなど、宗派や菩提寺によっては種類の指定がある場合がございます。不安な方は事前に菩提寺にご相談されるとよいでしょう。

家具調・モダン仏壇
上置きモダン仏壇
床置きモダン仏壇

リビングルーム、洋室によく合うデザインです。宗派問わずお飾りいただくことができ、現代的なお部屋の雰囲気、家具と調和するタイプです。

>>上置きモダン仏壇を探す

>>床置きモダン仏壇を探す

伝統型・唐木仏壇
上に置く唐木仏壇
床に置く唐木仏壇

黒檀や紫檀に代表される希少な唐木材を使用し、高い技術を持つ職人の手で作り上げられた格式のある伝統的なお仏壇です。仏間、床の間にふさわしいデザインです。

>>上に置く唐木仏壇を探す

>>床に置く唐木仏壇を探す

伝統型・金仏壇
金仏壇

金仏壇は、杉、檜、松等の素材に黒の漆塗りを施し、内部を金箔や金粉で仕上げたお仏壇です。漆を使うことで耐久性が増すとともに、深みのある艶が出ます。豪華な中にも威厳をたたえたその様子は「浄土」の世界を表現しています。主に浄土真宗で使用されます。(詳しくは「宗派で選ぶ」でも解説しています。)

>>金仏壇を探す

祖霊舎
祖霊舎

神道では祖霊舎(それいしゃ)、神徒壇(しんとだん)などとよばれる仏教での仏壇にあたるもので故人様を祀ります。台の上に安置するもの、床からのものがあります。

>>祖霊舎はこちら

宗派で選ぶ

同じ仏教でも宗派ごとにお仏壇やお仏具の種類が変わります。またお位牌でも決まりごとがありますので、事前に宗派の確認をしましょう。

宗派で選ぶ場合のポイント

  • 浄土真宗では伝統的に金仏壇を飾り、お位牌は用いません。(菩提寺のご指定が特にない場合は、金仏壇以外のお仏壇をお選びいただくこともできます。)
  • 浄土真宗のご本尊は、菩提寺を通じて本山から掛軸をお迎えすることを推奨しています。
浄土真宗 西本願寺派(お西)
浄土真宗 西本願寺派(お西)

浄土真宗西本願寺派の場合、お仏壇内部に金色の柱が用いられているお仏壇を選び、お仏具は宣徳色(せんとくしょく・こげ茶色に近い色)または、黒色のものを選びます。

浄土真宗 真宗大谷派(お東)
浄土真宗 真宗大谷派(お東)

浄土真宗真宗大谷派の場合、お仏壇内部に黒の漆塗りの柱が用いられているお仏壇を選び、お仏具は金色のものを選びます。

真言宗、曹洞宗などその他宗派
真言宗、曹洞宗などその他宗派

天台宗、真言宗、浄土宗、曹洞宗、臨済宗、日蓮宗など、その他仏教の宗派につきましては、決められた種類のお仏壇はなく、基本的にはお好みのお仏壇をお飾りいただけます。(菩提寺によってはご指定がある場合もございます。)

宗派にこだわらない飾り
宗派にこだわらない飾り

特定の宗教宗派を持たれない方もお仏壇を用意し手を合わせる場所をつくられたり、お骨の入るネックレスなどで手元供養をすることもあります。

金額で選ぶ

お仏壇の購入費用は5万~110万円程度とかなり幅が広いです。価格差は、使用する素材、銘木の使用割合、装飾や仕上げなどの加工方法、デザイン、産地の違いなどによって生じます。ここでは一般的な相場についてご紹介します。

金額で選ぶ場合のポイント

新しくお仏壇を用意する場合はお仏具も必要になるため、お仏壇本体だけでなく、全体の価格を確認しましょう。

モダン仏壇の相場
モダン仏壇の相場

モダン仏壇は、リビングにも似合うシンプルなデザインが多く、金仏壇や唐木仏壇と比較すると価格を抑えやすい傾向があります。
【価格の目安】5万~50万円程度

唐木仏壇の相場
唐木仏壇の相場

黒檀や紫檀に代表される希少な唐木材を使用し、高い技術を持つ職人の手で作り上げられています。
【価格の目安】30万~110万円程度

金仏壇の相場
金仏壇の相場

金箔・蒔絵・彫刻・金具細工などの工芸技術を結集させ、高い技術を持つ職人の手で作り上げられています。
【価格の目安】50万~110万円程度

購入するお店で選ぶ

お仏壇は、長くお祀りしていくものであるため、品質保証やアフターフォローが充実した信頼できる販売店から購入されるといいでしょう。

購入するお店で選ぶ場合のポイント

  • 購入前に実店舗などで実物確認が可能であると、より安心です。
  • 宗派によってお仏壇や仏具の種類が異なるため、専門知識を持ったスタッフに相談しながら選べる店舗がおすすめです。
仏壇公正取引協議会
仏壇公正取引協議会

虚偽誇大な表示や違反防止のため、公正取引協議会と消費者庁の認を受けて発足されました。正しい品質・産地表示を行うことで、安心してお仏壇を選んでいただけます。加盟店はステッカーが掲示されています。

アフターフォロー
店舗

購入後、困った際に相談にのってもらえると安心です。ご供養に詳しい人は少ないですので、プロにアドバイスをもらえるといいでしょう。またお仏壇の保証(保証書の有無)がされているかも確認しましょう。

国内家具メーカー共同開発仏壇

国内家具メーカー共同開発仏壇

大切な人を近くに感じて暮らすために、はせがわが国内の家具専門メーカーとともに作り上げたコレクションです。インテリアにさりげなく溶け込ませることを重視しています。節や斑などの木目を生かし、塗装も素材を生かした天然木本来の味わいのあるナチュラルな仕上がりが特徴です。

>>リビング・コレクションはこちら

お仏壇の処分(ご供養)について

仏壇処分

お仏壇は、新規に購入する方のほか、お買替えされる方もいます。引越しやお仏壇の継承といったタイミング時に多く見られます。買替前のお仏壇の処分(ご供養)が可能なお店であるかも、お仏壇の選び方では重要になります。

>>お仏壇の処分についてはこちら

仏壇の選び方に関するよくあるご質問

実家とは別に仏壇を購入する場合、仏具はどのくらいの規模で用意すべきでしょうか?
いずれご実家のお仏壇を継ぐご予定がなく、今回購入されるお仏壇を今後も末永くご使用されるご予定があるようでしたら、簡易的なものではなく、お参りに最小限必要なお仏具一式は揃えられた方がよいかと存じます。
実家・菩提寺ともに遠方なのですが、お仏壇購入後の開眼供養はやはり菩提寺にお願いするべきでしょうか?それとも、今の住まいの近くにある同じ宗派のお寺にお願いしても構わないのでしょうか?
開眼供養については、基本的にはご本尊・お位牌などの礼拝仏具のみでよいかとは存じますが、遠方の場合どうされるかは菩提寺のお考えにもよりますので、まずはお寺にご相談ください。
仏間が狭く小さなお仏壇しか置けないため、お仏具も必要最小限に抑えたいと思っています。既にご本尊とお位牌はありますが、この場合どのようなものを用意すればよいでしょうか?
既にご本尊・お位牌があるとのことですので、最小限必要なお仏具としては、花立・香炉・火立(三具足)、仏飯器・茶湯器(湯呑)、おりん、高杯などをご用意いただくとよいでしょう。その他については、日々のお参りをする中で不足を感じた際に都度追加でご用意される形で問題ないかと存じます。