- 仏壇(ぶつだん)…信仰の中心となる本尊(仏像)やご先祖様の位牌などを祀り、供養を行うための場所(台)。もとは、寺院にある「内陣(ないじん)※ご本尊を安置してある本堂のこと」をミニチュア化して一般家庭に持ち込むために作られた。
Q1.お仏壇へのお勤めを行う際、どのような心構えが必要ですか?
毎日お仏壇の前でお仏壇へのお勤めを行っているのですが、どのような気持ちで臨むべきなのか分かりません。どうしたらいいのでしょうか?
A.仏様の御前であるということを意識いただき、心を込めて手を合わせていただくことが大切かと存じます。
絶対的な決まりはございませんが、お勤め(お参り)の前には、仏様の御前であるということを意識いただき、心を込めて手を合わせていただくことが大切かと存じます。また、お参りの中で自分についての振り返りを行い、改めて命の尊さに気付くべき時間でもあります。
Q2.合掌という行為にはどんな意味があるのでしょうか?
お仏壇やお墓へお参りする際には必ず手を合わせますが、この合掌という行為にはどのような意味があるのでしょうか?
A.仏教における合掌は、成仏を願う気持ちや調和を表しているといわれています。現在では、合掌は相手への敬いや感謝の気持ちを表す礼法としても使用されています。
合掌は、元々は右手は清浄なもの、左手は不浄なものというインドの礼法が由来しています。仏教においても同様に、右手を仏様(浄土の世界)、左手を自分(迷いに満ちた現世)に例え、手を合わせることで2つの世界が一体になり、成仏を願う気持ちや調和を表しているといわれています。
現在では、合掌は相手への敬いや感謝の気持ちを表す礼法としても使用されています。お仏壇へのお参りの際にも、心を落ち着けて合掌をすることで、自然と仏様のお慈悲が感じられてくるでしょう。