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お位牌の値段・相場はいくら?種類と価格の目安・購入前の注意点とは

お位牌の値段・相場はいくら?種類と価格の目安・購入前の注意点とは
お位牌は、素材や製法によって大きな価格差があります。漆を用いた伝統的な「塗り位牌」、銘木を使用した「唐木位牌」、近代的デザインの「モダン位牌」について、それぞれの相場を詳しく解説します。また、戒名入れの値段、魂入れのお布施、位牌選びに失敗しないための注意点についても紹介します。

お位牌とは?種類を解説

お仏壇に祀られているお位牌の写真

お位牌とは、亡くなった方の戒名や法名を記載した木製の碑のことです。住職が読経することにより、亡くなった方の霊魂がお位牌に宿るとされています。
四十九日法要の前と後では、お祀りする位牌の種類が変わります。ここでは位牌の種類を紹介し、いつまでにどのようなお位牌を準備すればいいのか解説します。

白木位牌と本位牌

お位牌の種類は「白木位牌」と「本位牌」に分けられます。

白木位牌と本位牌

白木位牌

葬儀から四十九日法要までお祀りする仮のお位牌です。内位牌、野位牌とも呼ばれています。
一般的に、寺院や葬儀社が用意します。四十九日法要後は、白木位牌を「本位牌」に替えてお祀りします。

本位牌

四十九日法要までに用意し、法要後、白木位牌と取り替えてお仏壇に祀ります。寺院が用意する場合もありますが、多くの場合、ご自身で用意する必要があります。

お位牌・戒名入れの値段と相場

様々な種類のお位牌

お位牌は、仏壇・仏具店、葬儀社、インターネット通販などから購入することができます。価格の幅が大きく、お手頃なものから高級なものまで様々です。
ここでは、製法・素材・デザイン別に、お位牌の値段と価格の相場について解説します。

お位牌にかかる総費用

お位牌代金の他に、戒名入れ代金(文字入れ・名前入れ代金)がかかることが一般的です。
また、お位牌に故人様の霊魂を宿す「開眼供養(かいげんくよう)」に伴うお布施が必要です。
※開眼供養に関しては「お位牌の開眼供養とお布施相場」で詳しく解説しています。

◆お位牌にかかる費用の内訳

  • お位牌代金
  • 戒名入れ代金(文字入れ・名前入れ代金)
  • 開眼供養(魂入れ)のお布施

お位牌の値段と相場

本位牌は種類が豊富で、製法、素材、デザインによって、「塗り位牌」、「唐木位牌」、「モダン位牌」の3つに大別できます。
寺院によっては種類を指定される場合もありますが、基本的にお好みのお位牌をお選びいただいて問題ありません。
お位牌の値段・相場について、それぞれの特徴とともに種類別に解説します。

塗り位牌

塗り位牌

塗り位牌は、白木に漆を塗り重ね、金粉や蒔絵が施された高級感のあるお位牌です。生産地として有名なのは福島県の会津若松市ですが、近年は中国など海外産のものも増えてきています。

塗り位牌の価格は、漆や塗料の種類、完成までに必要な工程数、金粉・金箔の質や量によって大きく異なります。一般的に、漆や金が上質であるほど、工程数や手間が多いほど、価格も高くなります。

塗り位牌の中でも高価格帯の「呂色(ろいろ)仕上げ」は、熟練の職人により、塗り・砥ぎ・磨きといった複数の工程を経て、漆が何層にも塗り上げられます。手作業で丁寧に仕上げられ、鏡のように光を反射する美しい表面仕上げが特徴的です。

塗り位牌の値段と相場

塗り位牌の具体的な相場は、【8,000円~8万円程度】です。
中間の価格帯は3万円~4万円程度、呂色仕上げなどの高価格帯は5万円~10万円を超えるものもあります。

唐木位牌

唐木位牌

唐木位牌は、希少な銘木(唐木材)を使用し、素材や木目の美しさを最大限に活かしたお位牌です。
特に「木のダイヤモンド」と呼ばれるほどの硬さと丈夫さを持つ「黒檀(こくたん)」や、高級家具や楽器の材料としても使われる赤褐色が特徴の「紫檀(したん)」がよく使われています。

唐木位牌の価格は、使われている木材の希少性、表面塗装の種類、彫刻の精巧さに大きく影響されます。黒檀や紫檀には様々な種類が存在し、木目や色が美しく希少な素材ほど高価格帯となります。さらに、表面に「透き漆(透明な漆)」が手作業で塗り重ねられているお位牌は、ウレタン塗装のお位牌に比べて高価です。
接着剤を用いずに板材を組み立てて作る「指物(さしもの)」の工房で作られる高品質なお位牌もあります。

唐木位牌の値段と相場

唐木位牌の具体的な相場は、【1万5,000円~8万円程度】です。
ウレタン塗装のお位牌は1万5,000円~3万円程度、透き漆が使われているお位牌は7万円~8万円程度です。

モダン位牌

モダン位牌

モダン位牌は、モダン仏壇・家具調仏壇に飾っても違和感のない、現代的なデザインのお位牌です。

グラデーションカラーの塗り位牌、銀粉や特殊繊維を施すことで表面が煌めくお位牌、クリスタルをイメージしたクリア素材のお位牌など、素材・形・色も様々です。

モダン位牌の値段と相場

モダン位牌の具体的な相場は、素材や製法により大きく異なりますが、【5万5,000円~15万円程度】です。

お位牌の戒名入れの値段

戒名入れの価格相場は、一名様分(戒名、俗名、没年月日、年齢一式)で【3,000円~1万円程度】です。

はせがわでは、高品質なお位牌と文字加工のご注文を随時承っております。店舗はもちろん、オンラインショップからもご注文いただけます。
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お位牌の開眼供養とお布施相場

お経をあげる住職の写真

新しく準備したお位牌には「開眼供養(かいげんくよう)」が必要です。「魂入れ(たましいいれ)」ともいわれ、住職の読経によりお位牌に故人様の霊魂を宿す儀式のことです。
ここでは、お位牌の開眼供養を行うタイミングとお布施の相場について解説します。

お位牌の魂入れ

お位牌(本位牌)の開眼供養は、通常、四十九日法要と同時に行われます。開眼供養をもって、お位牌が「物」から手を合わせて拝む「礼拝対象」へと変化します。
本位牌に故人様の霊魂を宿すことで、それまでお祀りしてきた白木位牌は「物」へ戻り、仮のお位牌としての役割を終えます。法要後、住職に引き取っていただくケースが多いです。

お布施の相場

本位牌の開眼供養の際は、住職へお礼としてお布施をお渡しします。お布施の相場は、四十九日法要と開眼供養が同時に行われる場合は【3万円~5万円程度】、開眼供養のみの場合は【1万円~3万円程度】といわれています。

■お位牌の魂入れ・お布施について詳しくはこちら

位牌の魂入れやお布施について

四十九日法要に備え、本位牌作成時の注意点や魂入れ(たましいいれ)のお布施の金額について詳しく解説しています。

購入前の注意点

注意のイメージ画像

お位牌は、通常の家具などと異なり、基本的には容易に買い替えができません。限られた時間の中で準備するのは大変ですが、後悔のないよう、焦らずに検討しましょう。 ここでは、失敗しないお位牌選びのために、購入前に気を付けたいポイントを3点解説します。

四十九日法要に間に合うよう、早めに検討を始める

お位牌はオーダー品のため、注文から完成までに、およそ1週間~2週間ほど時間がかかります。お位牌選びに後悔しないためにも、時間に余裕を持って注文しましょう。

■お位牌の購入手順について詳しくはこちら

お位牌とは?ご注文の流れを解説

お位牌の種類・価格の違いといった基礎知識と、ご注文の流れ・方法について詳しく解説しています。

宗派によって違いがある

浄土真宗の場合、通常、お位牌は準備しません。故人様の法名(戒名)を記しておくために「過去帳」や「法名軸」といった仏具を用います。
また、宗派によっては戒名の上に「梵字(ぼんじ…ご本尊や菩薩を表す文字)」を入れる場合がありますので、白木位牌をよく確認し、注文しましょう。(主に、真言宗、天台宗、浄土宗、曹洞宗、臨済宗、日蓮宗など)

不安がある場合は、仏壇仏具店でスタッフに確認してもらうと安心です。

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■お位牌の文字入れについて詳しくはこちら

【図説付き】宗派別・位牌の書き方

位牌の書き方を宗派別に解説しています。夫婦連名で作る場合や、無宗教で戒名がない場合の書き方についても触れています。

価格だけでなく、品質も考慮して決める

お位牌は数年から数十年にわたって大切にお祀りするものです。
購入を検討される際には、価格はもちろんですが、品質にも注意を払いましょう。可能であれば実物を見て品質を確かめるか、商品の詳細情報やレビューを参考にして選ぶことをおすすめします。信頼できる店舗・製造元を選ぶことも重要です。

■お位牌の選び方について詳しくはこちら

位牌の選び方5つのポイント

お位牌は、故人様の霊魂が宿る依代(よりしろ)とされる重要な仏具です。お位牌選びで、ここだけは押さえて欲しい5つのポイントを解説いたします。

よくある質問

繰出位牌の画像

お位牌の値段にまつわる3つのよくある質問にお答えします。

Q1. 繰出位牌・回出位牌の価格相場について教えてください。

A. 塗り・唐木を始めとした様々な種類がありますが、本体価格の相場は2万円~5万円程度です。

「繰出位牌・回出位牌(くりだしいはい)」とは、故人様の戒名を記した木札(札板)を複数枚納めることができる厚みのあるお位牌です。本位牌の一種で、複数人のお位牌を一つにまとめる役割を持っています。

戒名入れ代金は、まとめる人数分かかりますので注意しましょう。

Q2. 夫婦位牌(めおといはい)の値段について教えてください。

A. 戒名入れ代金が二人分かかることを除けば、お位牌本体の値段は一人分のものと変わりません。

「夫婦位牌(めおといはい)」とは、ひとつのお位牌に夫婦の戒名を連名で記したものです。夫婦の片方が亡くなった時に作るケースと、両名とも亡くなった後に作るケースがあります。
文字のレイアウトが一人分の場合と異なること、戒名入れの費用が二人分必要であること以外は、通常のお位牌と同じように注文することが可能です。
ただし、一人分のお位牌と比べて記載する文字が増えるため、お位牌が小さすぎると文字が読みにくくなる可能性があるため注意が必要です。

Q3. 戒名が無い場合、位牌は作れませんか。

A. 戒名が無くても、お位牌は作れます。

無宗派や、その他の事情により戒名を授かっていない場合でも、お位牌の作成は可能です。その場合、俗名(生前のフルネーム)でお位牌をお作りすることが一般的です。
お位牌の金額、文字入れの金額は、戒名がある場合と基本的には変わりません。

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お位牌とはページのサムネイル画像

お位牌とは

お位牌とは、故人様の霊魂が宿る場所であり、故人様を象徴するお仏具です。このページでは、お位牌の種類や価格の違いなど基本を解説します。はせがわにおける注文手順も詳しくご紹介しています。

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