お位牌の置き方とは?お仏壇なしならどう飾る?持ち運び・お掃除方法も紹介

お位牌の置き方とは?お仏壇なしならどう飾る?持ち運び・お掃除方法も紹介

故人様の魂が宿るお位牌は、ご供養にあたって欠かせない大切な存在であり、ご自宅で供養していくにあたり守るべきマナーがあります。
このページでは、初めて自分でお位牌を用意した方に向けて、お仏壇への置き方やお仏壇がない場合の飾り方など、お位牌の正しい置き方を徹底解説します。また、お位牌の持ち運び方マナーや、日々のお手入れ方法についてもあわせてご紹介いたします。

お位牌はお仏壇のどこに置くべき?基本的な飾り方を解説

お仏壇に祀られたお位牌の画像

お位牌を作成し、いざ自宅のお仏壇にお祀りしようとした際に、「お仏壇のどこに置くのが正しいマナーなの?」「既に他の方の位牌が入っているけど、どんな並び順で置いたらいいの?」と悩んでしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
まず始めに、お仏壇への基本的な置き方や、位牌が複数ある場合の並べ方など、お位牌の置き方の基本を画像付きで解説いたします。
また、お位牌が増えてお仏壇に入りきらなくなってしまった場合の対処法についてもあわせてご紹介します。

そもそもお位牌とは?絶対に必要なの?

  • 戒名(かいみょう)…仏様の世界(あの世)における、故人様の新しいお名前のこと。仏教の教えを守りながら極楽浄土を目指して修行するための仏弟子の名前としてつけられる。

黒塗りの位牌

お位牌とは、故人様の霊魂が宿る依代(よりしろ)であり、故人様を象徴するものとされるお仏具です。

ご臨終後すぐのタイミングでは仮の「白木位牌(しらきいはい)」を準備しますが、四十九日法要までには正式な「本位牌(ほんいはい)」に作り替え、菩提寺からいただいた「戒名(かいみょう)」や没年月日などを刻み、お仏壇にお祀りする形が基本です。

ご供養の際に手を合わせる対象である「礼拝仏具(らいはいぶつぐ)」の一つで、各宗派のお仏像(ご本尊)やお掛軸(脇仏)と並ぶ、非常に重要なものになりますので、仏教形式でご供養をする際には基本的に必須となるお仏具です。
※浄土真宗の場合は、基本的にお位牌は不要となりますのでご注意ください。

>>お位牌について詳しくはこちら

仏壇にお位牌を祀る前に必要なこと

上記の通り、仏式のご供養において欠かせないお位牌ですが、ただ白木の仮位牌から本位牌に作り替えただけでは本来のお位牌の役割を果たさず、別途「魂入れ(たましいいれ)」や「開眼供養(へいがんくよう)」と呼ばれる儀式を行って魂を入れ替える必要があります。

一般的には四十九日法要のタイミングでお位牌を持参し、僧侶に読経いただく形で儀式を行います。

お寺に依頼する際には、法要のお礼と一緒に「お布施(おふせ)」と呼ばれるお礼代をお渡しする必要があり、その際の費用目安は合わせて3~5万円程度とされています。
※費用相場は、地域やお寺のお考えによっても大きく異なる場合がありますので、不安な際は菩提寺に直接ご確認いただくと安心です。

お位牌の基本的な置き方を画像で解説

お位牌は、基本はどの宗派も置き方は変わらず、お仏壇にお祀りする形が一般的です。
最上段には各宗派のご本尊や両脇(お仏像やお掛軸)をお祀りし、お位牌はその一段下(二段目)の端側(右端、左端の順)にお祀りします。

最上段に祀っているお仏像やお掛軸のお顔を、お位牌の札板で隠してしまうと失礼に当たりますので、配置が被らないよう注意しましょう。

台の上に置くタイプのお仏壇の場合

台の上に置くタイプのお仏壇 台の上に置くタイプのお仏壇

床の上に置くタイプのお仏壇の場合

床の上に置くタイプのお仏壇 床の上に置くタイプのお仏壇

>>お仏壇・お仏具の飾り方について詳しくはこちら

お位牌が複数ある場合の並べ方

お仏壇に複数並んでいるお位牌

既にご自宅にお仏壇があって、ご先祖様のお位牌がお祀りされている場合には、複数のお位牌をルール通りに並べる必要があります。
基本的には、先に亡くなった方から順に、【右が上座・左が下座】の並びでお祀りする形がルールです。二段目に置ききれなくなった場合は、更にもう一段下(三段目)も使用してお祀りします。

■どうして先に亡くなった方が上座なの?

仏教においては、人は皆亡くなると新しく弟子としての名前を授かり、仏様のもとで極楽浄土に行くための修行を行うとされています。
このことから、先に亡くなられて修行を積まれている方ほど位が高いとされているため、基本的には先に亡くなられた方から順にお祀りする形が一般的とされています。

以下に、よくご質問をお寄せいただく3つの事例をもとに、お位牌の並べ方をご紹介いたします。
※位牌が複数ある場合のお飾りルールは、地域やお寺の考えによって異なる場合もございますので、もし悩まれた際には菩提寺にご相談いただくとよいでしょう。

1.先祖位牌や繰出位牌がある場合

ご先祖様方のお位牌を1つにまとめた「先祖位牌(せんぞいはい)」がある場合は、全てのお位牌の中で最も位(くらい)の高いものになりますので、一番上座(二段目の右側)に置きます。
また、ご先祖様のお位牌を、薄い札板に書き写して1つに収納することができる「繰出位牌(くりだしいはい)」がある場合にも、同様に一番上座に置く形になります。

なお、もしも先祖位牌と繰出位牌の両方がある場合には、二段目の右側に先祖位牌、二段目の左側に繰出位牌、三段目以降に単独のお位牌をお祀りします。

迷った際は、先に亡くなられたご先祖様方の魂が入っているお位牌を上座に置いていただければ、基本的には問題ありません。

2.夫婦の位牌を左右に置く場合

亡くなった方順に並べる形が基本ではありますが、ご夫婦のお位牌を並べる場合には、夫が上座・妻が下座の並びで置くというケースも見られます。
こちらは地域やご家庭の考えにもよりますので、悩んだら菩提寺にご相談しましょう。

3.子供が親より先に亡くなった場合

親よりも先にお子様が亡くなられている場合にも、基本ルールとは異なり、親が上座・子が下座の並びで置くケースも見られます。
こちらも同様に、気になった場合には菩提寺にご確認いただくといいでしょう。

お位牌の置き方に関するよくあるご質問

以下に、お位牌の置き方に関してよくお寄せいただくご質問の中から、2つピックアップしてご紹介いたします。
ここでは一般的なルールに基づいてご回答しておりますが、最終的には困ったらまずご相談いただくことをおすすめいたします。

宗派が異なるお位牌を、1つのお仏壇に置いても問題ない?

一般的には一家庭につきお仏壇は一つで、結婚した場合には嫁ぎ先のお仏壇を守っていく形が基本ですが、他に継承する兄弟がいないなどの理由から、実家のお位牌やお仏壇も継ぐ必要がある場合も増えています。
その場合は、主に嫁ぎ先と実家の宗派が同じかどうかによって対応が異なります。

  • 宗派が同じ…嫁ぎ先のお仏壇に実家のお位牌をまとめて祀り、お仏壇はご供養(処分)する
  • 宗派が異なる…お仏壇ごと引き取って一家庭にお仏壇を二つ置いてお祀りする

ただし、お寺によっては、宗派が同じでも別のお寺で戒名を授かったお位牌を1つにまとめるのを良しとしない場合もありますので、上記はあくまでも目安になります。いずれの場合も、まずは菩提寺にご相談して対応方法を確認されることをおすすめします。

菩提寺へのご相談なしにお仏壇をまとめたりすると、後々トラブルに繋がる可能性がありますのでご注意ください。

位牌が増えて、お仏壇に入らなくなったらどうするべき?

中には、ご先祖様のお位牌が増えてお仏壇の中がいっぱいになり、置ききれなくなってしまう場合もあるかと存じます。
その際は、先にも少し触れた「繰出位牌(くりだしいはい)」や「先祖位牌(せんぞいはい)」を作って1つのお位牌にまとめることで、スペースに余裕を持たせることができます。
またその他にも、「夫婦位牌(めおといはい)」と呼ばれる、ご夫婦を1つにまとめたお位牌に作り替える形でまとめることも可能です。

いずれの場合も、お位牌をまとめ直した場合には、再度の魂入れが必要になりますのでご注意ください。

>>お位牌の書き方・作り方について詳しくはこちら

■不要になった古いお位牌の処分方法は?

お位牌をまとめることで不要になった古いお位牌は、お位牌の作成時に行った魂入れの儀式とは逆に、「魂抜き(たましいぬき)」の儀式を執り行う必要があります。
基本的には、新しくまとめたお位牌の魂入れの儀式を行う際に古いお位牌も持参して、一回の儀式で同時に対応いただく形が一般的です。

儀式が終了したら、そのまま僧侶に引き取っていただき、お焚き上げする形でご供養(処分)します。

お仏壇がない場合の飾り方とは?どんな場所に置けばいい?

お仏壇なしで飾られたお位牌とご本尊、写真立て、お仏具の画像

次に、近年ご相談いただくことが増えている、お仏壇がない場合のお位牌の飾り方(祀り方)をご紹介いたします。
また、お仏壇なしでお飾りする場合に便利なお飾り台や、省スペースで置けるお仏壇らしくないミニ仏壇もあわせてご紹介します。

そもそも、お仏壇なしでお位牌だけお祀りしても平気なの?

結論として、大切なのはご先祖様を偲び感謝する気持ちですので、気持ちよくお参りができる環境であれば、お仏壇なしでお位牌をお祀りしても問題はありません。
ただし、僧侶から戒名を授かってお位牌を作成した場合には、基本的にはお仏壇を用いて仏教的にご供養する形が基本にはなりますので、必ず名前をいただいたお寺に問題がないかご相談ください。

お仏壇の持つ役割と必要性

仏間に祀られたお仏壇

一言で言い表すと、お仏壇はお寺の本堂をミニチュア版にしてご自宅に持ち込んだものです。

各宗派の信仰対象である「本尊(ほんぞん)」がご先祖様を見守り導いてくださるという考えのもと、お仏壇の最上段には本尊を、その一段下には故人様の魂が宿ったお位牌をお祀りする形が基本です。
ご先祖様にとっては、お仏壇は新しい我が家のような役割もあります。

現代におけるお仏壇は、主に以下のような役割があります。

  • 故人様との心の対話を通して大切な人を亡くした悲しみを癒すための、心のよりどころとしての場
  • ここまで命を繋いでくださったご先祖様への感謝を通じて、命や家族の大切さを実感する場
  • 自分自身の日頃の行いを見つめ直し、反省をするための場

上記の通り、お仏壇は、各宗派の仏様を正式な形でお祀りするためだけでなく、心豊かな生活を送るためにも必要だと言えます。
よって、基本的にはご用意いただく形が望ましいと言えるでしょう。

お仏壇なしでお位牌をお祀りするのはどんな時?

ご供養を行うにあたってお仏壇が欠かせない存在であることが分かりましたが、では、どんなケースの場合にお仏壇なしでお位牌をお祀りするのでしょうか?
以下に一般的な例をご紹介いたします。

特定の宗派を持たない(無宗教)場合

読経する僧侶

お仏壇なしでお位牌を祀るにあたって一番多いケースは、無宗教式でご供養を行う場合です。
作らない場合もありますが、心のよりどころとしてお位牌が欲しいという方も多く、戒名をいただかず生前のお名前を刻む「俗名位牌(ぞくみょういはい)」として作成するケースも多く見られます。
俗名位牌を作った場合には、必ずしもお仏壇に祀る必要はなく、自由にお参りの場を設けていただいても問題はありません。

本家ではなく、分家でお位牌だけをお祀りする場合

お仏壇にお参りする男性

地域によっては、一人の故人様のお位牌を複数作って兄弟で分け合う「位牌分け(いはいわけ)」の慣習が見られます。この際、本家にのみお仏壇があるという場合も珍しくありません。

分家であっても新しく一家を構えていることになりますので、ゆくゆくは新たにお仏壇を設けていただく形が望ましいですが、すぐの用意が難しければ一時的にお仏壇なしでご供養いただいても問題はありません。

故人様が亡くなったばかりで、用意する余裕がない場合

喪服を着用する男女

四十九日法要を迎えるまでにお位牌と一緒に仏壇も用意する形が基本ですが、お仏壇の用意が間に合わなかった場合には、一時的にお仏壇なしでご自宅でお位牌のみをお祀りするケースもあるかもしれません。

その場合には、ひとまず一時的なご供養の場を設けていただき、心身ともに落ち着いてからお仏壇を検討いただくといいでしょう。

四十九日前まで使用していた白いお仏具は仮のものになりますので、できればお仏具だけでも先に買い替えておくといいでしょう。

お仏壇を設置する十分なスペースがない場合

マンションのイメージ

近年は、マンション住まいでお仏壇を置くためのスペースが確保できない、モダンな部屋にお仏壇のデザインが合わないといった理由からお仏壇を置かずにご供養したいという方も増えています。

こういった事情に合わせて、最近はお仏壇のモダンなデザインのミニ仏壇も増えておりますので、まずはそちらもご検討いただき、それでもどうしても置くのが難しいという場合には、無理にご用意いただく必要はありません。

お位牌を置くのに適した場所・適さない場所

いざお仏壇なしでお位牌をお祀りするとなった時に、まず最初に検討すべきなのは、ご自宅のどこにお位牌を置くご供養スペースを設けるかということです。
以下に、お位牌を置くのに適した場所・適さない場所を簡単にご紹介いたします。

置くのに適した場所

お位牌は木製品のため、環境によっては傷みやすくなってしまう場合があります。そのため、まず大前提として、風通しがよく高温多湿になりにくい、位牌が傷みにくい環境が最適です。
また、お位牌はご先祖様に手を合わせて供養をするためのお仏具ですので、家族みんなが集まりやすく日頃から手を合わせやすい場所であることが望ましいでしょう。

【リビング】
家族みんなが集まりやすく、風通しもいい場合が多いリビングは、お位牌の置き場所としても最適です。
ただし、直射日光が当たる、エアコンの風が直接あたるといった場所は、位牌が傷む原因になりますので避けましょう。

【寝室】
手を合わせる方の中心となる方の寝室に置いていただくのも、一日の終わりに手を合わせることができるのでおすすめです。
寝室に置く際は、寝る時に足が向く方向にはお位牌をおかないように気を付けましょう。

【和室(仏間・床の間)】
仏間や床の間は、本来お仏壇をお祀りする場所としての場になりますので、お位牌のみであっても置いていただき問題はありません。
その際は、手を合わせた時にお位牌を見下ろしてしまわないよう、ある程度高さのある棚などを用意してお飾りいただくといいでしょう。

置くのに適さない場所

お位牌を置くのに適さない場所としては、風通しが悪く高温多湿になりやすい(位牌が傷みやすい)場所や、人が集まらないところです。
以下は一例となりますが、どうしてもここしか置く場所がない…ということでない限りは、なるべくなら避けることをおすすめします。

【玄関】
玄関先は、人の出入りによって埃が立ちやすく、来客があった際にびっくりさせてしまうこともあるかもしれませんので、あまりおすすめはできません。
また、ゆっくり心を落ち着けてお参りするのが難しいということからも、基本的には置かない方がいいでしょう。

【水回り】
キッチンなどの水回りは、湿気が多いため木製品のお位牌には不向きな場所です。
長くお位牌を綺麗な状態に保つためにも、避けていただいた方が安心です。

【直射日光が当たる場所】
直射日光や紫外線は、お位牌の変色など悪影響となりますので、日差しが直接あたる場所はお位牌の置き場所には向きません。
どうしてもそこしか置き場所がない場合は、屋根付きのミニ仏壇などに入れる形でお祀りするようにしましょう。

お仏壇なしでお位牌をお飾りする方法

お仏壇なしでお位牌をお祀りする例

置き場所を決めた後は、お参りした際に見下ろしてしまわないくらいの高さの棚やチェストなどを用意して、その上にお位牌をお飾りします。
その際は、直置きしてしまわないよう、布や台などを敷いた上にお位牌をお祀りする形が基本です。

配置について絶対的な決まりはありませんが、お仏像やお位牌は奥側に、お参りで使うお道具は手前側に置くといいでしょう。

>>上記の画像で使用している商品はこちら

お位牌は本来ご供養をするために用いるものですので、ただお位牌だけを飾るだけではなく、お仏像、お線香立てやおりんといった、お参りに使用する仏具は最低限ご用意いただくことをおすすめします。

■お参りに最低限必要なお仏具

  • ご本尊(ごほんぞん)…各宗派の信仰対象となるお仏像
    ※無宗教の場合は不要ですが、戒名をいただいたお位牌を祀る場合は基本的に必須です。
  • 線香立て…お線香を差し上げる際に用いるもの
  • お花立て…お花を少量お供えするための花瓶
  • 湯呑…お茶やお水を少量お供えする器
  • おりん…お参りの際にチーンと鳴らす仏具

>>お仏具の選び方について詳しくはこちら

その他にも、無宗教式でお飾りするのであれば、通常のお仏壇では基本的に飾らない遺影などのお写真も一緒に置いてもいいでしょう。
※仏教上では、死後は仏様の弟子となって極楽浄土に行けるように修行を積んでいると考えられているため、生前のお姿が分かる遺影などのお写真は、お仏壇には入れない形が基本となっています。

省スペースで飾れるモダンなミニ仏壇・手元供養商品をご紹介

近年は、伝統的なお仏壇とは異なる、コンパクトでおしゃれなミニ仏壇も増えてきています。
「できればお仏壇を置く形で供養の場を用意したいけれど、置き場所がないし部屋の雰囲気にも合わなくて…」とお困りの方には、こういった現代的なミニ仏壇を使用してお祀りするのもおすすめです。

以下に、はせがわおすすめの商品をピックアップしてご紹介いたします。お仏具もセットで付いている商品もありますので、どんな仏具を用意していいかお悩みの方にもおすすめです。
ご供養スペースを検討する際の参考になさってください。

お位牌はどうやって持ち運ぶ?風呂敷での包み方も画像で解説

畳に置かれた風呂敷

お位牌は、ご自宅のお仏壇にお祀りしたまま動かさない形が基本ではありますが、時にはご自宅内、もしくは家の外へ持ち出さなければいけない時もあるかもしれません。
そもそもとして、「お位牌は持ち運んでも平気なものなの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、結論として、ご移動いただくこと自体は全く問題はありません。
ただし、故人様そのものとしての役割を持つお仏具になりますので、マナーを守って丁寧に扱う必要があります。

ここからは、お位牌を持ち運んで移動させるにあたっての基本マナーや持ち運び方をご紹介いたします。

お位牌を移動させるのはどんな時?事例をご紹介

お位牌を移動させる必要が発生するのは、主に以下のような場合になります。

【家の中での移動】

  • お仏壇の配置変更
  • お仏壇の買い替えによる移動

【家の外での移動】

  • 四十九日法要の行き帰り
  • お引っ越し

基本的には頻繁に移動させるべきお仏具ではありませんので、必要性がある時にだけ移動させるようにしましょう。
また、家の外に移動させる際には、お寺のお考えによってはそのまま運ぶのではなく、移動の前後に儀式を行う必要がある場合もございます。以下に事例をご紹介いたします。

家の外にお位牌を持ち出す際は、「魂入れ」の儀式が必要な場合がある

読経する僧侶

お寺によっては、家の外にお位牌を移動させる際は、移動前に「魂抜き(たましいぬき)」、移動後に「魂入れ(たましいれ)」の儀式を必要とする場合があります。

これは、ご先祖様の霊魂が宿っている状態のまま移動させるのは失礼にあたることから、現在宿っている魂を一旦抜き、移動が終わってから入れ直すという考えによるものです。

  • 各儀式のお布施相場は、お寺にもよりますが儀式ごとに1万円~3万円程度が一般的です。
  • お仏壇も含めて移動させる場合には、お位牌だけでなくお仏壇に対しても同様に儀式が必要となるケースもあります。
  • 慌ただしくならないよう、早い段階でお寺と日程調整を行い、遅くとも移動前日までには儀式を済ませておくと安心です。

お位牌の持ち運び方・取扱い方5つの基本マナー

お位牌を取り扱う際には、いくつか守るべき基本的なマナーがありますので、以下に5つご紹介いたします。
なお、どのマナーにも共通するのは、ご先祖様の魂の宿ったお位牌に対して敬いの心を持ち、物としてではなくご先祖様そのものとして丁寧に扱うという点です。失礼のないよう事前にマナーを把握しておき、当日はスムーズに移動できるようにいたしましょう。

1.お位牌は札板を掴んだりせず、必ず両手で持つ

お位牌の持ち方を説明する画像

お位牌は故人様の魂が宿った大切なものですので、失礼のないように必ず両手で取り扱います。

持ち運ぶ際は、一方の手で底を支え、もう一方の手で背を支える形で扱いましょう。失礼に当たりますので、お位牌の札板を片手で掴んだりすることのないようご注意ください。

また、生きた人間の息は不浄であると言われていますので、息がかかってしまわないよう目の高さよりも高く持ち上げるべきともされています。

2.なるべく素手で持たず、柔らかい手袋などを着用して取り扱う

手袋を着用した手元

故人様を大切に扱うという意味に加えて、お位牌の汚れを防ぐためにも、できれば柔らかい手袋などを着用してお取り扱いください。

※お位牌の装飾に使用されている金箔や金物に手の油や塩分が付くと、指紋や汚れが取れなくなってしまいます。

3.お位牌は、風呂敷などに包んで持ち運ぶ

風呂敷包みのイメージ

お位牌を持ち運ぶ際は、お位牌に傷が付かないように、また人目に触れないように必ず風呂敷などの柔らかい布に包みましょう。

風呂敷の色に絶対的な決まりはありませんが、仏事では、一般的に紫色などの落ち着いた色味のものが用いられます。

風呂敷の包み方に細かい決まりはありませんが、お位牌をすっぽり包み込めるよう、風呂敷の対角線上にお位牌を置き、左右上下を折り畳む形で包むといいでしょう。

4.移動先では、お位牌を床や畳などに直置きせず棚の上などに置く

和室と畳のイメージ

家の外に位牌を持ち出す際は、移動先であっても床や畳などに直置きしないように気を付けましょう。

また、棚やチェストなどの上に置く際にも、できれば直接置くのは避け、風呂敷などの布を敷いた上にお祀りいただくと丁寧です。

5.第三者に任せず、お位牌は自分で運ぶ

悩んでいる夫婦

故人様の魂が宿った大切なお位牌の移動を第三者にお願いするのは失礼に当たりますので、お引越しなどで遠方に移動する際にも、基本的にはご家族のどなたかが直接お運びいただく形がマナーです。

他の荷物と一緒に業者に移動を頼んでしまわないように注意しましょう。

これだけは知っておきたい、お位牌の正しいお手入れ方法

毛ばたきを持つ手元

最後に、お位牌の正しいお手入れ方法を簡単にご紹介いたします。
お位牌は、先祖位牌にまとめたりしない限りは基本的に一生ものになりますが、間違ったお手入れをしてしまうと傷みやすくなってしまいます。
正しいお手入れの仕方を理解して、末永くご先祖様をお祀りしていけるようにいたしましょう。

普段からできる、お位牌のお手入れ方法とは?

お位牌を始めとして、お仏壇周りのお掃除タイミングは春秋のお彼岸や夏時期のお盆、年末の大掃除あたりが代表的ですが、できればできれば1週間に1回程度、日頃からこまめにお掃除いただくことをおすすめします。
以下に、簡単にできる日頃のお掃除方法をご紹介します。

毛払い(手ばたき)でほこりを払う

毛払いを使用して、お位牌に付着したチリやホコリを取り除きます。

お位牌には細かい彫刻が沢山ありますので、彫刻の隙間もしっかり払うようにしましょう。

柔らかい布を使って乾拭きする

指紋などの油脂がついて、毛ばたきだけでは汚れを落とせない場合は、お掃除用のクロス(柔らかい布)を使って乾拭きします。
その際、強く擦りすぎると金箔が剥がれてしまいますので、優しく拭くことを心がけましょう。

また、お位牌を取り扱う際はなるべく素手ではなく柔らかい手袋などを着用することをおすすめします。

拭き跡が残り位牌を傷める原因になるため、水や洗剤は使用しないようご注意ください。
また、合成繊維でできたクリーナーを使用すると、一見すると艶が出て綺麗になったように見えますが、お位牌の塗装には不向きですので使用しないように気を付けましょう。

古くなったお位牌の修理・洗浄は可能?

長年お祀りしてきたことによる傷みや汚れについては、ご家庭で対応するのは厳しいケースも見られます。
お位牌の状態にもよりますが、仏壇仏具店に修理または洗浄を依頼することで問題を解決できる場合が多く見られます。
以下に、対応可能な汚れや破損などの事例をご紹介いたします。

1.線香のヤニやローソクの煤(すす)によって汚れた、古いお位牌

毎日お線香やローソクを焚くことで付着した汚れの沈着による場合は、洗浄(クリーニング)をすることで綺麗にするケースが多いです。
無理にクリーナーなどで落とそうとすると、塗装がはがれたり拭き跡が残ってしまいますので、優しく乾拭きしても落ちないような汚れの場合は無理せずクリーニングを依頼するといいでしょう。

2.経年劣化により、文字入れ箇所が変色・かすれてしまったお位牌

お位牌の文字は大きく「彫り」「書き」の2種類の加工方法があり、一般的に金色で文字入れをしますが、経年変化によって変色したり、文字がかすれてしまう場合があります。
この場合は、文字色の入れ直しを依頼することで改善することができます。
※一部分の入れ直しになると、周りの文字と色味が異なってしまう場合があります。

3.木が痩せて隙間ができたことにより、札板がぐらついているお位牌

位牌は木製のため、経年変化により木が痩せてしまうと、札板にぐらつきが出てしまう場合があります。この場合は、札板と台座を一旦外し、繋いでいる部分に薄い木の板などを挟んで調整することで修理が可能です。
※お位牌の構造によっては修理が難しい場合もあります。

はせがわの、仏壇仏具修理・洗浄(クリーニング)サービス

はせがわでも、お位牌をはじめとしてお仏具やお仏壇の修理・クリーニングサービスを行っております。
かかる費用については、お仏具やお仏壇の状況によって異なりますので、お悩みを抱えていらっしゃる方はまずはせがわまでお気軽にご相談ください。
お問い合わせは、最寄りのはせがわ店舗のほか、オンライン上でも承っております。

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お位牌とは

お位牌とは、故人様の霊魂が宿る場所であり、故人様を象徴するお仏具です。このページでは、お位牌の種類や価格の違いなど基本を解説します。はせがわにおける注文手順も詳しくご紹介しています。

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